出版社内容情報
伝説の直木賞受賞作『プラナリア』に匹敵する、中毒性の高い短編小説集。
①「ばにらさま」 僕の初めての恋人は、バニラアイスみたいに白くて冷たい……。
②「わたしは大丈夫」 夫と娘とともに爪に火をともすような倹約生活を送る私。
③「菓子苑」 気分の浮き沈みの激しい女友だちに翻弄されるも、放って置けない。
④「バヨリン心中」 余命短い祖母が語る、ポーランド人の青年をめぐる若き日の恋。
⑤「20×20」 主婦から作家となった私は、仕事場のマンションの隣人たちと……。
⑥「子供おばさん」 中学の同級生の葬儀で、遺族から形見として託されたのは。
以上6編を収録。
日常の風景の中で、光と闇を鮮やかに感じさせる凄み
読み進むうちにぞっと背筋が冷えるような仕掛け
「えっ」と思わず声が出るほど巧みな構成
二度読み必至! 引きずり込まれる魅力満載の山本文緒文学!
2021年10月に惜しくも死去した著者最後の小説集。
内容説明
モテない僕の初めての恋人は、白くて細くて、手が冷たくて(「ばにらさま」)。自分勝手な親友から持ちかけられた同居を、私は決して断れない(「菓子苑」)。かつての同級生が私に遺した意外なものとは(「子供おばさん」)。日常の風景がガラリと一転する―光と闇に圧倒される戦慄の6編。著者最後の作品集。
著者等紹介
山本文緒[ヤマモトフミオ]
1962年、神奈川県生まれ。神奈川大学卒業後、OLを経て作家に。『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞、『プラナリア』で第124回直木賞受賞。『自転しながら公転する』で第27回島清恋愛文学賞、第16回中央公論文芸賞受賞。2021年10月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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