内容説明
2022年に文芸誌などに発表された人気作家の短篇を、日本文藝家協会の編纂委員が独自にセレクト。女運の悪い男の心を人工知能は癒せるか(悧口なイブ)、人生に行き詰まった中年男が海岸でカリスマに出会う(雨の中で踊る)、さらに宇宙探索、家族の不和、孤独死、LGBTQなど現代のテーマに挑むベストコレクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papapapapal
35
コロナが日常生活に定着しはじめた2022年に文芸誌などで発表された短篇の中から選び出された、12篇の優秀作。SF、ファンタジー、ミステリなどテイストもテーマもばらばら、読み応えのある作品がずらり。個人的には、森絵都さんの『雨の中で踊る』、まさきとしかさんの『おかえり福猫』、君嶋彼方さんの『走れ茜色』、斜線堂有紀さんの『妹の夫』、逸木裕さんの『陸橋の向こう側』が印象的だった。2024/07/11
flower0824_
16
2022年に発表された人気作家のアンソロジー。一穂さん『ロマンス☆』のみ既読。時期的にコロナ禍のお話もいくつかありました。リフレッシュ休暇の最終日に海へ向かう中年男性の話(森絵都さん)、同じ人を好きになってしまった高校生の男女の話(君嶋彼方さん)、宇宙から妻を見守る男の話(斜線堂有紀さん)、夜行バスで隣に座った彼女の話(荒木あかねさん)が好みでした。バラエティに富んでいてどの短編も良かったです。初読み作家さんも多かったので他の作品も読んでみたい。2024/03/20
しばこ
13
ミステリーSF青春モノなど、それぞれ味付けの違う作品の数々はだいたい読みやすかった。コロナ禍という時代に絡んだものもあったのがやはり今の作品ならではなんだろうな。2024/06/13
Ayakankoku
10
一穂ミチさんのロマンス⭐︎が面白かった。世にも奇妙な物語で再現されそう。ウーバーイーツ頼むのが怖くなった。2024/01/20
アオ
10
図書館本。日本文藝家協会が選ぶ2023年の短篇小説ベスト。AI、コロナ禍でのリモート、宇宙探索、家族の不和、孤独死、LGBTQなどの現代のテーマに人気作家が挑む。初めて読む作家さんが多かった。起承転結がはっきりしていて、読後感もすっきりな作品も多くどれも楽しかった。タイトルにもある森絵都さんの『雨の中で踊る』のラストの言葉がずっと残っている。雨の中でも楽しく踊れるくらいじゃなくちゃ人生は楽しくない。2023/11/24
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