文春文庫<br> 野の医者は笑う―心の治療とは何か?

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文春文庫
野の医者は笑う―心の治療とは何か?

  • 東畑 開人【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167921019
  • NDC分類 147
  • Cコード C0195

内容説明

気鋭の心理学者にしてカウンセラーは、精神科クリニックを辞め、学界を揺るがすこと必至のフィールドワークを開始。沖縄で人々の心を癒やし続ける謎のヒーラー達を取材しながら自ら治療を受け、臨床心理学を相対化しようと試みた。「野の精神医療」と学問の狭間で辿り着いた驚愕の発見とは?涙と笑いの学術エンタテインメント。

目次

プロローグ ミルミルイッテンシューチュー、6番目のオバア
1章 授賞式は肩身が狭い―「野の医者の医療人類学」を説明しておこう
2章 魔女と出会って、デトックス―傷ついた治療者たち
3章 なぜ、沖縄には野の医者が多いのか―ブリコラージュするマブイ
4章 野の医者は語る、語りすぎる―説得する治療者たち
5章 スピダーリ―ちゃあみいさんのミラクルな日常
6章 マスターセラピストを追いかけて―潜在意識と神について
7章 研究ってなんのためにある?―学問という文化
8章 臨床心理士、マインドブロックバスターになる―心の治療は時代の子
9章 野の医者は笑う―心の治療とは何か
エピローグ ミラクルストーリーは終わらない

著者等紹介

東畑開人[トウハタカイト]
1983年生まれ。2010年京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。臨床心理士・公認心理師。沖縄の精神科クリニックでの勤務を経て、14年から十文字学園女子大学専任講師、19年から准教授、22年に退職。17年より白金高輪カウンセリングルームを主宰。著書『居るのはつらいよ』で第19回大佛次郎論壇賞、第10回紀伊國屋じんぶん大賞2020大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

水色系

25
沖縄で人々を癒す「野の医者」(学問の外からアプローチする、時々スピリチュアルなところが医者や学者とのちがい)に迫る一冊。面白いし、文体からして面白い。助けられた人が助けるようになる、という連鎖など、確かになあと思いながら読了。2023/11/28

ryohjin

22
沖縄で勤務する臨床心理士が、地元で癒しの治療を行う「野の医者」をフィールドワークし「心の治療とは何か」を問います。好奇心旺盛に受けた「野の医者」たちの治療の様子が面白く描かれますが、ある意味商売敵である「野の医者」と親しくつながり取材できるのは著者の人柄によるのでしょう。著者は臨床心理学の立場にたちながらも「野の医者」の存在を否定せず、心の治療の治癒は「ある生き方をあたえ」るもので、それぞれの治療文化のどちらがよいかの問いはナンセンスであり、「それは生き方の問題で、人生の価値は人それぞれ」と結論付けます。2023/09/26

Kano Ts

14
フィールドワークの過程を経て、心の治療に関して学問とスピリチュアルの相対化を描いたノンフィクション。筆者は調査をする学者であり、治療を受ける当事者でもある。この2面性が物語としてこのストーリーを面白くしていたと思います。また、スピリチュアルな世界をより正確に捉えるためには必要な要素だったとも思います。思わず笑えるエピソードが中心ですが、「学者と野の医者の違い」などが説得力を持って描かれます。小説的な読み物としても、気軽な論文・新書的な読み物としても楽しめる良い本だった気がします。2024/01/24

遊々亭おさる

14
野の医者とはスピリチュアルな方法で心の病(傷)を癒そうとする在野でカウンセラー的役割を担う人たちを差す。その道の専門職である精神医学を学ぶ人たちの療法と怪しげな理論の上の型破りなカウンセリングを施す野の医者たちの共通点と相違点を若き心理療法士が沖縄を舞台にして体当たり的フィールドワークにより浮き彫りにする一冊。心を癒す=道を示す。心の治癒とは癌の寛解とは違い治癒の定義が曖昧で治療者によりゴールが違う。どちらが良いとか悪いとかの話ではなく、自分に合ったゴールを知るために心の治療巡りの旅に出掛けるのも一興か。2023/11/08

mozu

11
著者は、臨床心理士・公認心理師・博士(教育学)で、現在白銀高輪カウンセリングルームを主宰している。小説の解説や論考などで名前を見かけて気になっていた。臨床心理の専門家である著者が、沖縄で野の医者(近代医学の外側で活動している治療者たち)を体験しながら研究し、臨床心理士が本当は何者なのかを考える、テーマは「心の治療とは何か」。野の医者の本質やどういう風に生まれているのかが知れた。ユタとスピリチュアルの違いが特におもしろかった。感想は、人がそれぞれであるように、合う治療法・癒しはそれぞれなのかな、ということ。2023/12/10

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