内容説明
気鋭の心理学者にしてカウンセラーは、精神科クリニックを辞め、学界を揺るがすこと必至のフィールドワークを開始。沖縄で人々の心を癒やし続ける謎のヒーラー達を取材しながら自ら治療を受け、臨床心理学を相対化しようと試みた。「野の精神医療」と学問の狭間で辿り着いた驚愕の発見とは?涙と笑いの学術エンタテインメント。
目次
プロローグ ミルミルイッテンシューチュー、6番目のオバア
1章 授賞式は肩身が狭い―「野の医者の医療人類学」を説明しておこう
2章 魔女と出会って、デトックス―傷ついた治療者たち
3章 なぜ、沖縄には野の医者が多いのか―ブリコラージュするマブイ
4章 野の医者は語る、語りすぎる―説得する治療者たち
5章 スピダーリ―ちゃあみいさんのミラクルな日常
6章 マスターセラピストを追いかけて―潜在意識と神について
7章 研究ってなんのためにある?―学問という文化
8章 臨床心理士、マインドブロックバスターになる―心の治療は時代の子
9章 野の医者は笑う―心の治療とは何か
エピローグ ミラクルストーリーは終わらない
著者等紹介
東畑開人[トウハタカイト]
1983年生まれ。2010年京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。臨床心理士・公認心理師。沖縄の精神科クリニックでの勤務を経て、14年から十文字学園女子大学専任講師、19年から准教授、22年に退職。17年より白金高輪カウンセリングルームを主宰。著書『居るのはつらいよ』で第19回大佛次郎論壇賞、第10回紀伊國屋じんぶん大賞2020大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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