内容説明
大分県杵築市の観光協会で働く波田野七海は、幼い頃より世話になったパン店の妻が惨殺されたことに強いショックを受ける。さらに同時期、東京で首なし死体が見つかり、大分県警と警視庁がふたつの殺人事件のつながりに関心を寄せ―。懸命な捜査の果てに待ち受けていたのは底知れぬ国家の深い闇と七海の悲しい運命だった。
著者等紹介
麻生幾[アソウイク]
大阪府生まれ。作家。1988年、映画化された『宣戦布告』で小説家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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てつ
26
話が公安のことになると何でもありになっちゃうな。面白いけど。2023/08/13
nem-nem
3
司書の方のおすすめということで読んでみた。う~ん、ちょっと盛りこみすぎなのかな?後半、事件の全容が解明されても理解しにくい。それと全編会話が大分弁でまだるっこしい。(人間いつもいつも方言で話すとは限らないのに。たとえば警察の取り調べとか) 大きなイベントを控えた情緒ある観光地。伝統工芸のマイスターであるヒロイン。犯罪など起こりようもないような、知る人ぞ知る地方の小都市で起こる、驚愕の大事件という描き方。2023/11/20
mikoto_oji
0
どこに行くのかなあと思っていたら、公安だった。公安になると怨恨が割増されますね。個人的には公安が落とし所になってほしくなかったかなあ。ラストも違う終わり方を期待してました。2023/09/27
こいきんぐ
0
言葉の最後まで意味がしっかり込められている。今まではきちんと読めていなかったんだと気付かされた。今回は完全攻略できてとても満足。杵築に機会があればいつか行ってみたいと思った。面白かった。2023/08/15