内容説明
比叡山の麓に建つ豪奢な比丘尼御所。そのひとつである林丘寺では、二人の皇女を中心に宮中と同じ平穏で優雅な暮らしが営まれていた。ところが、借金から逃げた老女、妻子を捨てて出奔した武士、幼子を捨てる老夫婦など、それぞれの苦しみを抱えたものたちがこの寺へ逃げ込んできて―。雅やかな連作時代短編集。
著者等紹介
澤田瞳子[サワダトウコ]
1977年、京都府生まれ。同志社大学文学部文化史学専攻卒業、同大学院博士課程(前期)修了。時代小説のアンソロジー編纂などを行い、2010年、『孤鷹の天』で小説家デビュー。2011年、同作で第17回中山義秀文学賞を最年少受賞。『満つる月の如し 仏師・定朝』で2012年、第2回本屋が選ぶ時代小説大賞、同作品で2013年、第32回新田次郎文学賞受賞。2016年、『若冲』で第5回歴史時代作家クラブ賞作品賞と、第9回親鸞賞を受賞。2020年、『駆け入りの寺』で第14回舟橋聖一文学賞を受賞。2021年、『星落ちて、なお』で第165回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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