文春文庫<br> 金子みすゞと詩の王国

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文春文庫
金子みすゞと詩の王国

  • 松本 侑子【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 348p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167920173
  • NDC分類 911.52
  • Cコード C0195

出版社内容情報

新しいみすゞ像と名詩60作を徹底解説!

◆本書より
金子みすゞの詩というと、優しくて可愛らしい作風を連想します。しかし残された五百余編は幅広いテーマを含み、意欲的に創作されたものです。一人で生まれ、一人で死んでいく人間の根源的な孤独、子ども心のあどけなさと寂しさ、小さな命の愛しさ、宇宙の成り立ち、さらに童謡詩の範疇(はんちゅう)を超えて、女性の生き方にも筆を広げています。これらの詩は、みすゞの人生の哀歓とも関わっているのです。

◆内容 
金子みすゞの希望と挫折の生涯、大正デモクラシーの理想から生まれた童謡詩の盛衰をたどりながら、珠玉の名詩60編を文学の視点から読解する新しいみすゞ論。
NHK「100分de名著 金子みすゞ詩集」で指南役を務めた著者が、番組テキストに大幅に加筆。図版写真97点、実弟の日記を収載の決定版。心に響く暖かな言葉の王国へいざなう。

◆金子みすゞ(かねこ・みすず)
詩人。本名テル。1903(明治36)年、山口県生まれ。下関の書店員だった20歳で詩作を始め、雑誌「童話」「赤い鳥」に投稿。詩人の西條八十に絶賛されるも、生前に詩集はなく、1930(昭和5)年に自死。代表作「私と小鳥と鈴と」「大漁」「蜂と神さま」「こだまでしょうか」。小さな命への愛、人間の孤独と希望、女性の生き方、都市と田園の心象風景、宇宙への洞察を、豊かな想像力、巧みな比喩、自然界への哲学的思索で描く。

◆目次
 まえがき
 序章   聖女から詩人へ              
 第1章  詩心の原風景 ~ 童謡詩の誕生
 第2章  視点の逆転、想像の飛躍 ~ 投稿詩人の誕生
 第3章  詩の国の王様 ~ 金子みすゞ傑作選
 第4章  「童話」の投稿仲間 ~ 島田忠夫、佐藤よしみ、渡邊増三  
 第5章  みすゞの結婚、童謡詩の衰退
 第6章  みすゞの死、西條八十の哀悼
 間奏曲  みすゞが敬愛した西條八十の小曲
 第7章  戦争と軍国童謡
 第8章  心にこだまする言葉 ~ 童謡とみすゞの復活
 付録 
 ・『金子みすゞと詩の王国』註釈
 ・金子みすゞ作品の初出誌リスト
 ・雑誌「童話」推薦作一覧
 ・金子みすゞと童謡詩 関連年表
 あとがき
 
◆松本侑子(まつもと・ゆうこ)
作家・翻訳家。『巨食症の明けない夜明け』すばる文学賞。『恋の蛍 山崎富栄と太宰治』新田次郎文学賞。訳書に日本初の全文訳・訳註付『赤毛のアン』シリーズ(文春文庫)。著書に、金子みすゞの弟で脚本家の上山雅輔(かみやまがすけ)の日記から判明した新事実に基づいた伝記小説『みすゞと雅輔』。NHK「100分de名著 金子みすゞ詩集」に指南役として出演。

内容説明

詩人、金子みすゞの希望と挫折の生涯、大正デモクラシーの理想から生まれた童謡詩の盛衰をたどりながら、珠玉の名詩60編を文学の視点から読解する新しいみすゞ論。NHK「100分de名著 金子みすゞ詩集」で指南役を務めた著者が番組テキストに大幅に加筆。図版写真97点、実弟の日記を収載。心に響く暖かな言葉の王国へいざなう。

目次

序章 聖女から詩人へ
第1章 詩心の原風景―童謡詩の誕生
第2章 視点の逆転、想像の飛躍―投稿詩人の誕生
第3章 詩の国の王様―金子みすゞ傑作選
第4章 「童話」の投稿仲間―島田忠夫、佐藤よしみ、渡邊増三
第5章 みすゞの結婚、童謡詩の衰退
第6章 みすゞの死、西條八十の哀悼
間奏曲 みすゞが敬愛した西條八十の小曲
第7章 戦争と軍国童謡
第8章 心にこだまする言葉―童謡とみすゞの復活

著者等紹介

松本侑子[マツモトユウコ]
作家・翻訳家。『巨食症の明けない夜明け』すばる文学賞。『恋の蛍 山崎富栄と太宰治』新田次郎文学賞。訳書に日本初の全文訳・訳註付『赤毛のアン』シリーズ。NHK・Eテレ「100分de名著 金子みすゞ詩集」に指南役として出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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佐島楓

67
名前と代表作くらいしか知らず、人となりについて関心があったので、読んでみた評伝。作品に感じていた寂しさの正体が少しわかったかな。日本の童謡詩と呼ばれるジャンルに、女性として認められた作家がいなかった(金子みすゞ氏も、生前はほとんど無名だった)ということを知り、長らえて作品を作りつづけていたら、文筆活動で生きていけたかただったのかもしれないと思い、残念だった。時代のせいなのか、めぐりあわせのせいなのか。そんな中でも西條八十が彼女の作品を評価していたのは唯一の救い。2023/03/24

R子

15
金子みすゞの評伝。「100分de名著」を観てこちらも。この時代に女性が文学者として認められることの難しさ、それでも懸命に創作を続けるみすゞの姿に胸打たれた。弟の雅輔や、慕っていた西條八十の存在も、創作を続けていくための力になったことがうかがえる。詩の解説も豊富。みすゞの詩は言葉がやさしく、親しみやすさを感じるのはもちろん、発想が光っている。他作品のモチーフを下敷きにして書かれたであろう詩も紹介されているが、自分の作品に組み立てることができる力に感服。2023/05/28

はるき

14
 幼稚園の卒業記念が金子みすゞの詩集でした。美しく幻想的な世界を紡いだ彼女の人生について初めて詳しく知りました。彼女は詩作に選ばれた人だと思いますが、だからこそ決断が悲しい。2023/10/12

Ayakankoku

9
非常に詳細に金子みすゞさんの生涯について述べられていた。彼女が自殺をしていたことは、初めて知った。また自殺の前日に写真館で写真を撮っていたことも驚きであった。2023/07/08

みみこ

0
矢崎氏の功績は大きいにしても、みすゞを必要以上に神聖なものにしてしまったのも矢崎氏ではないかと思っている。だから、夫との心通った時間のことや、死後の雅輔との交友などが紡ぎ直されたことは興味深い。2023/08/17

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