内容説明
藤井聡太が対局中に豚キムチうどんを注文して、千駄ヶ谷の聖地と化した「みろく庵」。将棋指し御用達のこうした店では、昔から棋士たちが勝負の傍ら飲みかつ食い、素顔を見せてきた。どんな世界にも、表があれば裏がある。現役棋士が小声で明かす、メディアには決して登場しない「本当の現場の将棋メシ」。
目次
飯第1局 みろく庵
飯第2局 ほそや島や
飯第3局 代々木の店
飯第4局 チャコあめみや
飯第5局 外苑
飯第6局 きばいやんせ
飯第7局 ふじもと
著者等紹介
先崎学[センザキマナブ]
1970年、青森県生まれ。81年、小学5年のときに米長邦雄永世棋聖門下で奨励会入会。87年四段になりプロデビュー。91年、第40回NHK杯戦で同い年の羽生善治を準決勝で破り、棋戦初優勝。棋戦優勝2回。A級在位2期。2014年九段に。17年7月にうつ病を発症し、1年間の闘病を経て、18年6月、順位戦で復帰を果たす。この間の体験を綴った『うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間』がベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐島楓
60
将棋メシというと、藤井先生の影響で豪華なものというイメージがついてしまったが、もちろんそんなことはなく、おやつが供されるのもレアなケースのようだ。一般的には対局の合間を縫って大急ぎでかきこむものだということで、健康面を心配してしまう。有名棋士との交流もこんなことまでいいんだろうかと思うほど赤裸々に書いてあって、おもしろく読ませていただいた。2023/03/21
森林・米・畑
31
将棋会館近くの思い出の飲食店を紹介しつつ、棋士達のエピソードを描く。あまり将棋界には詳しくないが面白かった。意外なのは、当日対局した敵味方同士も将棋が終われば一緒に食べたり呑んだりもする。対局終われば同じ将棋仲間という感覚だ。千駄ヶ谷のチャコあめみやという店で1kgのステーキの塊を棋士4人でモクモク食べるエピソードが好きだ。2023/10/05
こまごめ
20
先崎先生、室屋女流の事かなりお気に入りですね。性格がサバサバしてるので気が合うのかな?あと先崎先生とお酒飲むとエッセイに書かれる可能性あるけど、それでも一緒に飲むのは先崎先生のお人柄かもしれませんね。 千葉涼子女流は子育てのお話を赤旗日曜版に書いていて、いいお話だったので切り抜いて保存してます。2024/02/29
緋莢
14
図書館本。藤井八冠の影響で将棋ブームが到来し、中でも棋士が対局中に食べる「将棋メシ(将棋メシ)」が話題になるようになりました。そういうこともあってか、著者が思い出のお店と、そこでのエピソードを書いた本。藤井聡太の活躍の影響で、みろく庵が聖地になっている、と弟弟子である中村太地に聞かされても、聖地ではなく、整地という字の方を思い浮かべたという記述には、笑ってしまいました。ちなみに、みろく庵は親子丼がまずいそうな(著者だけでなく、村山慈明、藤井猛も言っている)(続く 2024/06/14
hiroy
9
出張時に読もうと思ったら勢い余って前夜に完読。先崎さん男だなあ。会長もやっぱりいい男だなあ。肉体労働の奨励会員30名を放っておいて他で打ち上げやってたらしい役員達っちゅうのは誰なんだ一体。まあ、調べりゃわかる事だがな。30人だから一人1万はいかないとして30万弱、これを二人で割ったら結構大変だけど奢る方にとっても一生の思い出だよな。で、アメミヤチャコのステーキ食いに行きました。炭火焼きでやたらと美味かった。表紙のステーキが皿まで含めてそっくりだったことに今気が付いた。イラストレーターも現地取材してますねw2023/04/27
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