文春文庫<br> 神域

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文春文庫
神域

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  • サイズ 文庫判/ページ数 519p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167919412
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

アルツハイマー病を治す「奇跡の細胞」が誕生!?
バイオ・ビジネスの光と闇を描く迫真の医療サスペンス。

篠塚と秋吉は二人三脚で脳細胞を再生する人工万能幹(IUS)細胞「フェニックス7」を開発、アルツハイマー病の克服を目指していた。だが、人体への移植には莫大な資金と研究環境が必要で、篠塚は世界的なIT企業を一代で築き上げた氷川の助力を得ることに成功した。
再生医療を国家戦略の柱としたい日本政府は、一刻も早い実用化を迫っていたが、一方で古い体質を維持しようとする勢力や慎重派らは陰に陽に足を引っ張り、フェニックス7の治験実現は一向に進まない。
そんな中、フェニックス7の研究施設周辺で、認知症を患ったお年寄りの謎の失踪事件が頻発していた。真相を追う刑事が追及の果てに見たものとは……。

内容説明

アルキメデス科学研究所の所長・篠塚と盟友の秋吉はアルツハイマー病で死滅した脳細胞を再生させる人工万能幹細胞・フェニックス7を発明する。政府も国家戦略の柱に位置づけるが、研究成果を狙うアメリカの魔の手が迫る。そんな折、研究所の近くで高齢者の失踪事件が続発。夢の細胞は本当に安全なのか?

著者等紹介

真山仁[マヤマジン]
1962年大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収をめぐる熱き人間ドラマ『ハゲタカ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てつ

39
アルツハイマーの治療薬の問題というよりは倫理の範囲の問題。深く考えさせられる作品。真山さんの作品にはいつも唸る。2022/11/04

PEN-F

36
認知症を治すことができるという夢の細胞「フェニックス7」を巡る研究者たちの思惑、葛藤、そして暴走がリアルに描かれています。研究所や製薬会社にしてみれば巨額の富を生むであろうこの細胞で先行者利益を得たいところだが、やはり日本では治験の段階で慎重にならざるを得ず、なかなか先へ進めない。人体による治験は命に関わることだから慎重になるのは当たり前だと思うが、治験の段階に進まない理由が医者の学会だか厚労省だか何省だかよく分からんが、何か起きたときに責任を取りたくないっていうのが一番の理由のような気がしないでもない。2023/02/20

速読おやじ

24
アルツハイマーの治療薬として開発されたフェニックス。死滅した脳細胞を再生させる人口脳幹細胞だ。なかなか治験承認が降りない中で、研究者達がとった手段とは?アルツハイマー患者の願いと、研究者たちの志、政府の思惑、海の向こうの米国政府も巻き込んだスケールの大きな物語。再生医療自体は、注目されている分野だし、難病を治療できる手段として人類の夢。だからこそ、利権のインパクトは大きい。そこには国益すら絡んでくる。さて、物語に出てくる登場人物がそれぞれにキャラが立ってユニークだ。特に若手女性警察官の松永が最高^ ^2022/10/12

タルシル📖ヨムノスキー

21
宮城県内のある地域で起きた徘徊老人の失踪・死体遺棄事件と、認知症を治療するという画期的な細胞フェニックス7。再生医療、延命、遺伝子の解析と組み替えetc。これは本当に人間が手を出していい領域なのか。元々人間の肉体的な寿命は50歳くらいだったとも聞く。何せ江戸時代はいわゆる「五十肩」が「長命病」なんて言われていたようだから。長く生きることが本当に幸せなのか、ちょっと考えてしまう。とても難しいテーマの物語だけれど、マッドサイエンティスト一歩手前の研究者や、超脳筋の警察官などが登場し、テンポよく物語が進む。2023/03/18

majimakira

10
アルツハイマーに犯された脳細胞を再生させる夢の万能細胞の研究と、それを国家事業と位置付ける政治の、そして米国の暗躍。久々に味わう真山仁氏の作品の緊迫感と、社会的なテーマのもとでその意義と正義を問う痺れる展開を存分に楽しんだが、更にそこに、連続する老人不審死をめぐる事件捜査のミステリーが絡み、燻し銀の刑事や、向こう見ずで漢気のある幹部警察官が味のある活躍を見せてくれる。国家の意図に翻弄される研究者たちの、それが故に焦りで歪められた情熱や、その中でも光る絆に哀しさと感動もあり、かなり濃厚な一冊だった。2022/11/19

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