文春文庫<br> 想い出すのは―藍千堂菓子噺

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文春文庫
想い出すのは―藍千堂菓子噺

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  • サイズ 文庫判/ページ数 248p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167919078
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

『藍千堂』に特別な「誂え菓子」を依頼する客が次々とやってきて……。
藍千堂謹製、想い出に色を添える菓子三品。

父の死後、江戸でも名店と謳われる菓子屋「百瀬屋」の晴太郎と幸次郎兄弟は、叔父に実家を追われ、小さな菓子司「藍千堂」を営む。
晴太郎が佐菜と結婚して男所帯だった藍千堂の暮らし向きは華やかになったが、そんな折に、叔父の百瀬屋清右衛門が病に倒れた――。

清右衛門は静養のため、内儀のお勝と共に愛宕山の診療所で暮らすことになった。
娘のお糸が父母の代わりに『百瀬屋』を取り仕切るはめになったものの、当のお糸は落ち着いたもの。『藍千堂』の兄弟、晴太郎と幸次郎が手を貸し、新たな『百瀬屋』はなんとか滑り出した。
だが、ほっとしたのもつかの間、『藍千堂』に難しい「誂え菓子」を頼む客が、立て続けに現れた。ひとり目は、「目を悪くした祖母にも『見える』梅の菓子」を、二人目は、「南の故郷を懐かしむ大切な女(ひと)に、南蛮菓子のかすていら」を。
偶然にしては妙だと感じた幸次郎が調べると、『百瀬屋』の贔屓客だった旗本が浮かび上がった。

内容説明

「藍千堂」の兄弟の実家「百瀬屋」を乗っ取った叔父が病に倒れ、店は従妹のお紙が継ぐことに。兄弟はわだかまりを捨てお紙に手を貸す決意をする。そんな折、藍千堂に難しい誂え菓子の注文が続く。兄の晴太郎の創意工夫で客が喜ぶ菓子を仕上げたが、偶然にしては妙だと感じた弟の幸次郎が調べると、意外な人物が浮かび上がる。

著者等紹介

田牧大和[タマキヤマト]
1966年、東京都生まれ。明星大学人文学部英語英文学科卒業。市場調査会社に勤務しながら、ウェブ上で時代小説を発表。2007年『色には出でじ 風に牽牛(あさがお)』(『花合せ 濱次お役者双六』に改題)で第2回小説現代長編新人賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

初美マリン

113
皆素晴らしく出来すぎだと思う人ばかりなので、少し引いてしまった。しかしさすがに気持ちよく読み終えた。2022/11/20

タイ子

95
晴太郎と幸次郎兄弟を追い出した「百瀬屋」の叔父が倒れて娘のお糸に後を託し隠居することに。残されたお糸ちゃんに手を差し伸べる優しい兄弟。今回の誂え菓子は目の見えない祖母のために梅の菓子を作ってくれないかの注文。目が見えてるうちに梅見に行く約束をしながら忙しくて行けないまま、祖母は目が見えなくなり梅見ができなくなった。「藍千堂」の2人が試行錯誤で作った菓子。そして祖母の想いにもらい泣き。もう一つは人気芝居役者と髪結いの恋の橋渡しをするかすていらの話。これもジーンときた。菓子が取り持つ縁と甘ーい物語。2022/07/16

itica

75
「おいしい」は幸せを連れてくる。客の幸せそうな笑顔が藍千堂の主人であり菓子職人の晴太郎の何よりの励みになる。けれど真面目に精進する姿勢が思わぬ厄災を招くこともある。今回はそんな理不尽な話だったな。藍千堂の人たちには何の罪もないのにと憤ってしまったよ。思い出の味に涙する「かすていら」に関する章が印象深い。 2023/07/14

72
優しさに満ち溢れたお話し。思いやりに寄り添う素敵な作品でした2022/08/31

真理そら

69
お糸ちゃんは逞しくなったが「百瀬屋」を立て直すことができるだろうか。この際乗っ取ったことを詫びて幸次郎たちに返した方がイイのではと思ったりした。「藍千堂」は晴太郎を中心に幸せが満ち溢れているけれど、幸次郎の居場所がなくなりつつあるような気もする。2022/07/12

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