出版社内容情報
「若さは文句なしにいいものだ、と思われているが、実はそうでもないらしい」――2021年に90歳を迎えた曽野綾子さん。<人生には終わりがあるからこそ耐えられることがある>といった著者ならではの含蓄に富んだ言葉に目を開かせられます。老年を生きるための心構え、真の人間力とは何かが自ずと見えてくるでしょう。なおかつ若者にも、大切な価値観を教えます。「人生百年時代」の道しるべになってくれる傑作エッセイ集です。
内容説明
「私が死んだ時、周囲がすがすがしく思ってくれたら、それも一つの大成功」「終わりがあればすべて許されるのだ」。90歳、作家生活70年を超える著者だからこそ喝破できた「老い」を生きる極意の数々。美智子さまとの心洗われるエピソード等も収録した極上のエッセイ集。単行本『人間の使命』を再編集した文庫オリジナル版。
目次
老年の自由
人間力は会話力
若者よ、心躍る人生を!
生涯をかけて磨く眼力
神の任命書
また、会う日まで―弔辞
巻末付録 青い空から三浦朱門の声が聞こえる
著者等紹介
曽野綾子[ソノアヤコ]
1931(昭和6)年東京都生まれ。作家。聖心女子大学卒。1979年ローマ法王庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章、1993年、恩賜賞・日本芸術院賞受賞。2003年に文化功労者、2012年に菊池寛賞受賞。1995年から2005年まで日本財団会長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あや
21
長い中断期間を経て読み終わる。曽野綾子さんは中学生の時からのファン。母がファンだった。著作はアンソロジーみたいなもの以外はほとんど全てお金を出して買っている。本書でとくに真新しい情報は、曽野さんが上皇后陛下と聖心女子大の同窓(曽野さんが3歳上)であることは知られているが、まだ皇后陛下時代に、渋谷のジュンク堂で美智子様の書店で立ち読みをしたいという夢を叶えた詳細の記述があることであろうか。別のご著書にもその記述はあるが、訪れたのが一般客もいる開店間もない時間で、ごくわずかの人に見破らた事など。2024/05/05
クリフトン
0
「突然のできごとに対処できてこそ生きる資格のある動物なのだと思うが 今の子供たちは 予定にないこと 予定が狂うこと 予定に危険が含まれていることを避けたがる」-若者よ 心躍る人生を- 「…までにしたいこと」とは つまりそうならないことこそ醍醐味というものだということですね2022/07/11
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