出版社内容情報
白砂糖の振り売りが何者かに殺害された。巷では白砂糖の値も下がっており抜け荷が行われているらしい。文吉は調べを始めるが……。
内容説明
振り売りには珍しい、高級品の白砂糖を扱っていた亀造が何者かに殺された。男の忘れ形見を行掛り上預かることとなった三川屋の文吉は、その白砂糖の出所を探りはじめるが―。亀造は御禁制の抜け荷を行なった罪人なのか?文吉は、砂糖商いが絡んだ大事件にいやおうなしに巻き込まれていく。大好評シリーズ、感動の最終巻。
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
1951年東京生まれ。國學院大学文学部卒業。90年「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞。以後、時代小説を中心に活躍中。2018年「おれは一万石」「長谷川平蔵人足寄場」シリーズで第7回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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真理そら
50
完結。文吉はお邑を娶ることもでき、白砂糖を扱えるようになって表店を構えることもできた。艾屋から薬種屋へと店を発展させることが出来て養母への孝行も亡養父への恩返しもできて良かった良かった。2022/05/13
ひさか
16
2022年5月文春文庫刊。書き下ろし。シリーズ5作目。砂糖に絡む悪人たちの事件に巻き込まれながら、新しく雇った小僧二人と事件の遺児、お邑と力を合わせて、表通りへの出店を目指す文吉。大変だが楽しみもあり、思わず、応援してしまう。2024/09/30
やな
12
最後はちょっと駆け足になった感はあったが満足。めでたしめでたし(^-^)2023/06/28
hiyu
6
俺は一万石と似た展開があるようなないような。どちらかというと商機とそれに続くドラスティックな展開を期待してはいたのだが、文吉の実直な生き方をみれば不満でもない。2022/10/15
goodchoice
2
最も苦しい時期を越え、徐々に主人公が成り上がっていくところが面白い。でもこのまま進むとは思えず、次巻あたりで大きな苦難が起こりそうだ。2022/08/27