出版社内容情報
国内から世界まで、文豪と名作の魅力を取材と綿密な妄想で語り倒す「よちよち文藝部」。読んでなくても知ったかぶれる大爆笑の一冊。
内容説明
故きをテキトーに温ね、新しきを知ったかぶる「よちよち文藝部」、番子部長。芥川、太宰、漱石など日本の大作家から、シェイクスピア、カフカ、バルザックなど世界の文豪まで名作の魅力をよちよちした取材と綿密な妄想で語り尽くす。『細雪』の下巻は下痢の下!?お食事処『老人と海』開店?文学を学びながら大爆笑の合本版。
目次
フィーバー桜桃忌―太宰治
坊っちゃん炎上―夏目漱石
ぐるりとまわって中也の目―中原中也
名作文学ゲームで遊ぼう!小僧の神様の神様―志賀直哉
桃から生まれた?…的な、余りに…的な―芥川龍之介
裏切りの敦―中島敦
たけくらべboys’ side―樋口一葉
散歩の達人―梶井基次郎〔ほか〕
著者等紹介
久世番子[クゼバンコ]
1977年愛知県生まれ。2000年にマンガ家デビュー。2004年から書店でのアルバイト経験をもとにしたコミックエッセイ『暴れん坊本屋さん』の連載がスタートし、単行本はベストセラーに。2006年アルバイトしていた書店を退職し、マンガ家業に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shikashika555
38
文庫版になったので再読。 やっぱり笑える。以前読んでるからネタは分かっているはずなのに。ちょうどいい具合に忘れているからか(笑) 文学作品好きには強くおすすめ。 ちょっと気持ちがふさいだり イライラしたりする時に、軽く読めて(文庫なので持ち歩きにも良い)思わず笑えてしまう。気持ちの切り替えにとっても役立ちます😊 ホントにこれ、大好き❣️2024/02/04
けやき
32
漫画。日本文學篇は再読。世界文學篇は初読み。読んでみたくなる作品もありました。2022/03/25
えも
26
日本の文豪と世界の名作の魅力を「よちよちした取材と綿密な妄想で語り尽くす」、読んで楽しい文藝マンガ。中原中也の黒目に着目したり、ダンテにカラオケで神曲を歌わせたりと、いいところを突いてきます。だからかもですけど、マンガとはいえ読み終えるのに思ったより時間がかかりましたわ。2023/10/09
瀬谷
13
有名な文豪の名前や著作タイトルをうっすら知ってるくらいのレベルでも十分楽しめた。番子さんのエッセイ漫画は「暴れん坊本屋さん」や「神は細部に宿るのよ」を読んだ事があるが、こちらも紹介する切り口がユーモラスで安定した面白さ。青空文庫にある作品はそのうち読みたいなと思ったし、海外文学は翻訳にもよるので取っ付きやすそうな映画から触れてみたい。 以前出版された日本編と世界編が文庫化で一冊にまとまり、お得感もある。2022/05/10
ほんどてん
8
日本文学と世界文学の文豪と名作をライトなマンガで面白く、わかり易く解説してくれる、文庫版のエッセイ。私は後半に向かうにつれ、盛り上がりを感じました。著者の周りにファンが多いというコロンビアの作家ガブリエル・ガルシア=マルケスが、1967年に発表した「百年の孤独」という本は未読で、興味が沸きました。2022/03/30