出版社内容情報
極度の人見知りを経て、著者はいかに立派なおじさんになったのか。文庫用に新たな書き下ろしを追加、これにて自分探しは完全終了!
内容説明
恥ずかしくてスタバで「グランデ」を頼めない。ゴルフに興じるおっさんはクソだ!―世の中を常に“ナナメ”に見てきた著者にも、四十を前にしてついに変化が。体力の衰えを自覚し、没頭できる趣味や気の合う仲間との出会いを経て、いかにして世界を肯定できるようになったか。「人見知り芸人」の集大成エッセイ。
著者等紹介
若林正恭[ワカバヤシマサヤス]
1978年、東京生まれ。春日俊彰とお笑いコンビ・ナイスミドルを結成。その後、オードリーと改名する。ツッコミ担当。バラエティ番組を中心に、テレビ・ラジオなど活躍の場を広げる。2013年に出版したはじめてのエッセイ集『社会人大学人見知り学部 卒業見込』がベストセラーに。2018年、『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』で第3回斎藤茂太賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
207
他者が喜んでいる姿が不思議に見えた。昼も夜も抗っていた。自分のことがわからなかった。敏感で繊細な気持ちは誰にもあるけど、後ろ向きすぎる人からは離れていく。前向きな人同士は近づいている。なぜ自分だけこんなに疲れているのだろう。スマホも本も持てない時間に深く考える。内面の洞察、その感情の先にある否定から肯定。内ではなく外に向かって生きた方がいい。たった3年前に書いたエッセイを自身が振り返る文庫本あとがき。根底の自分は変わらないのに、変わっている自分もいる。帰路に着く夕暮れの空色は皆それぞれ。今日の空は明るい。2024/01/24
馨
185
若林さんのエッセイ。少し前の連載からなのであとがきや、文庫版あとがきを読むと現在の若林さんなのですが、本文は少しまだ若さのあるテーマもあるなという印象。所々難しいテーマのものもあり頭の良さをうかがえました。片頭痛の話は私も頭痛持ちなので苦しみが伝わりました。私の代わりに色々な治療を試してもらえたような気になりました。文庫版あとがきが良かったです。私もどちらかといえば子供の頃から若林さん側の感覚があったので共感しました。2022/01/24
はっせー
128
オードリーの若林さんのエッセイは共感するが多い。そんな噂を聞いたことがあったので読んでみた。柔らかいタッチの中でエッジの効いたことを書くのは上手いなーって思った!この本はエッセイの3冊目にあたる。私は若林さんのエッセイをこれまで読んだことがなかった。読んでみると普段の生活などからの気づきを書いている。若林さんも年をとる。そのため自分の年代に合った話をしている気がした。尖っていた部分が形を変えて若林さんに残っている。だから優しいのにエッジが効いている。尖っていたからこその優しいなのかもしれないと感じた!2022/08/25
ゼロ
127
芸人・オードリーの若林正恭さんが書いたエッセイの第三弾。解説の朝井リョウも書いてあったが、前作や前々作に比べて、テーマやメッセージはない。刺々しい勢いはなく、仕事に余裕が出てきた感じはあるが、それでも悩み続けている様子は見受けられる。30代になって悩まなかった要因は、体力なくなったことをあげているが、実際そうなんだろう。そして、体力がなくなり、「物足りなさ」を感じているように見える。自分の気持ちを素直に受け止め、なぜだろう?と考える。それ故に、精神的に成長しているのだろうなと感じました。2022/05/28
あきぽん
107
「東大生に聞いた人生が変わった1冊」という帯で手に取りました。東大生は内向的な人が多いと聞いたことがあるので、内向的な若林氏のこういう考え過ぎる感じにすごく共感するんだろうなと思いました。私は非社交的な性格だけど、ちょっと違うかな。2023/06/30