出版社内容情報
大身の旗本・山崎主税助の屋敷の池に妙な生き物が棲んでいるとか。謎を解く鍵は山崎家の備中の所領にある深泥沼にあるらしいのだが。
内容説明
南町奉行・根岸肥前守に大身の旗本・山崎主税助が相談を持ち掛けてきた。麻布の山崎家の屋敷にある「がま池」に、妙な生き物が棲んでいるという。その後、麻布界隈で奇妙な事件が頻発。どうやら謎を解く鍵は、山崎家の所領・備中川上郡成羽領の「深泥沼」という大きな沼にあるらしい。好評の「南町奉行」シリーズ第2弾!
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年、福島県生まれ。立教大学法学部卒。93年、『黒牛と妖怪』で第17回歴史文学賞を受賞。2002年に、第1回北東文芸賞を受賞。15年に「耳袋秘帖」シリーズで、第4回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。15年『沙羅沙羅越え』で第21回中山義秀文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雅
59
耳袋シリーズ。いろんなキャラが出演してそれぞれ謎を追う。本は薄いけどなかなか濃い内容。面白かった2022/04/22
真理そら
49
耳袋シリーズだけれど馴染の面々の中ではしめさんの存在感だけが強くなっているのでやや物足りない。沼の不思議を探るという耳袋らしい話題だったのに…。2021/12/15
ひさか
24
2021年12月文春文庫刊。書き下ろし。耳袋秘帖南町奉行シリーズ2作目。気づかない恨みを買ったのか、猫鳴き井戸のさらに奥、そば屋のおやじが三人見ている前で消えた、つながる沼,あいだに暗闇坂、つながる沼,あいだに東海道、の5つの連作短編。いつものように小さな謎解きが大きな謎解きにつながる展開。定番の面白さです。2022/03/31
Kira
20
図書館本。耳袋秘帖「南町奉行」シリーズ第二弾。今作にも懐かしい顔ぶれがそろっていて、なんだかうれしかった。特に、凶四郎や女岡っ引のしめが活躍して、読むのが楽しかった。耳袋秘帖シリーズには愛着があるので、作者が新作を書き続けてくれているのがうれしい。2022/02/02
イシカミハサミ
17
最新シリーズ2冊目。 1冊での完結具合とか、 話のボリュームとか、 これまでのシリーズの中でいちばん面白い。 新入りの雨傘屋の活躍がちょっと多いけれど、 まあ、新入りだから仕方ないか。2022/01/26