出版社内容情報
気鋭の歴史学者であった著者を三十代半ばに重度のうつ病が襲う。反知性主義に追い詰められた時代を振り返りつつ回復を綴る感動の書。
内容説明
研究者として最盛期を迎えていた30代の半ばに、重度の「うつ」で言葉の読み書きができなくなった著者は、いかに知性を取り戻し、しかし大学を去ると決めたのか。能力主義の限界を超える、新しい社会の見取図はどこにあるのか。平成の「反知性主義」を検証し、疫病の令和で孤立する人を励ます真摯な一冊。
目次
Prelude 「うつ」の世紀に生きるあなたへ
はじめに 黄昏がおわるとき
第1章 わたしが病気になるまで
第2章 「うつ」に関する10の誤解
第3章 躁うつ病とはどんな病気か
Interlude 大学でいちばん大切なこと
第4章 反知性主義とのつきあいかた
第5章 知性が崩れゆく世界で
第6章 病気からみつけた生きかた
おわりに 知性とは旅のしかた
Code1 知性の敗北あるいは「第二のルネサンス」
Code2 大学のなかでこれ以上続いてはならないこと
Code3 リワークと私―ブックトークがあった日々
著者等紹介
與那覇潤[ヨナハジュン]
1979(昭和54)年生まれ。評論家(元・歴史学者)。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)。2007年から15年まで地方公立大学准教授として、日本近代史の教鞭をとる。17年に病気離職の後、18年に本書で執筆活動を再開、在野で活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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