出版社内容情報
八代の湊を出た空也は五島列島の福江島へと辿り着く。島のめし屋でみかけた、しまと名乗る女が思惑ありげに近づいてくるのだが……。
内容説明
八代の湊を出た空也は、五島列島の福江島へと辿り着く。唐人相手の抜け荷交易に用心棒として同行することになり、値付けを賭けて、唐人武闘家との勝負にのぞむ。執念深い薩摩東郷示現流一派が迫ってきたことを報され、隠れ切支丹がいるという中通島へと向かうのだが、湊近くのめし屋で見かけた婀娜っぽい女が近づいてきて…。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』をはじめ、滞在経験を活かしてスペインをテーマにした作品を発表。99年、時代小説に転向。「密命」シリーズを皮切りに次々と作品を発表して高い評価を受け、“文庫書き下ろし時代小説”という新たなジャンルを確立する。2018年、菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
41
平穏な島で剣術稽古に励んでいるところに忍び寄る刺客。空也は北へ向かい、遂には切支丹と異人剣士が住む島にたどりつくのが興味深かったです。試練の三番勝負が切支丹というのがちょっと複雑ですが。2023/04/25
yamatoshiuruhashi
35
空也十番勝負の三。十字架とはなんだろうと思っていたら、宣教師。場所も福江と九州でも離島のうちでは大きなところではあるものの、またよくそこを選んだものだ。2021/10/10
harhy
6
今回は、五島列島でキリシタンが関わる。薩摩の東郷示現流に追われながらも、地元の人たちと交流を続けながら武者修行を続ける空也。剣と精神両面で着実に成長がみられる。なんとも頼もしい。2023/03/29
ichi
6
[再読]最新巻を読みにあたり再読2022/01/24
ボタン
3
まあこれはこれで面白い、五島列島。。。舞い上がれ!2023/02/13