出版社内容情報
おみくじを引いたら大凶ばかり、墓からは死人が化けて出るし檀家は落ち目になる一方という深川の題経寺。その裏に隠された秘密とは?
内容説明
墓を作れば化けて出る、檀家は次々に落ち目となり、おみくじを引けば大凶ばかりの深川・題経寺。その噂を小耳にはさんだ南町奉行・根岸肥前守だが、お寺のことは管轄が違う。とりあえず寺社奉行の耳に入れておき、一件落着と思っていた矢先に、境内で女が殺されて…。装いも新たに「耳袋秘帖・南町奉行シリーズ」発進!
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年、福島県生まれ。立教大学法学部卒。93年、『黒牛と妖怪』で第17回歴史文学賞を受賞。2002年に、第1回北東文芸賞を受賞。15年に「耳袋秘帖」シリーズで、第4回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。15年『沙羅沙羅越え』で第21回中山義秀文学賞受賞。人気時代小説シリーズを数多く執筆。現代小説も執筆する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
72
耳袋秘帖(南町奉行と大凶寺)1巻。耳袋秘帖(凶四郎シリーズ)の新シリーズですね。根岸肥前守鎮衛の謎解き、凶四郎や、しめさんも健在で登場し楽しみです。凶四郎シリーズ5巻を読んでません^_^; 2022/03/17
雅
45
耳袋シリーズのオールキャスト。ちゃんと個性が出てて読みやすい
ひさか
34
2021年8月文春文庫刊。書き下ろし。耳袋秘帳南町奉行シリーズ1作目。怖い寺、柳の下の女、枕返し、きのこ亀、托鉢する秘仏、の5つの連作短編。時系列的には、凶四郎シリーズの続きで、根岸肥前守に焦点をあてた構成になっている。が、凶四郎や、しめさん視点も健在で楽しめる。小さな謎と大きな謎が展開するのも風野さんお得意の進め方だが、複数巻をまたがるような謎はまだ登場していない。肥前守の謎解きが面白くて好みです。2021/09/26
イシカミハサミ
13
このシリーズにしては珍しく、 1冊を通した縦軸がわかりやすい1冊。 「南町奉行と――」で続けていくのか、 完全にタイトルを変えながらかはわからないけれど、 しめさんに下っ引きができたり、 風野さんの別作品で中途半端に終わってしまった 脇坂淡路守が登場したり、 このまま終わるとは思えない。 とはいえ、単独の作品としても 起承転結のしっかりした1冊でした。2021/09/07
まこ
10
あーうまく根岸さんとドクロさんを両立する方向に行けて安心した。ドクロさん寝不足になるのはなんとかしてあげて。しめさんの部下もいい味出してくれるの確定だからちゃんと名前付けてあげて2021/08/09