文春文庫<br> 世界を変えた14の密約

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文春文庫
世界を変えた14の密約

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  • サイズ 文庫判/ページ数 552p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167917159
  • NDC分類 304
  • Cコード C0198

出版社内容情報

私たちの過去、現在、そして未来はすべて企業が決めていた!

イギリスを代表するジャーナリストが世界のタブーを徹底追及。英BBCが番組化し大反響!
日本では単行本刊行当時、「林先生の初耳学」(TBS系)で紹介され、話題になった書の文庫化。

【現金の消滅】
1998年、スタンフォード大学。のちのペイパル創業者達が出会い、始まった。

【熾烈な格差】
2009年、中間層消滅を予言した銀行家。富裕層OR貧困層ビジネスへと舵が切られた。

【ダイエット基準】
ダイエット関連業界の儲けのために、BMIを27から25に引き下げ、肥満人口を増やす。

【買い替え強制の罠】
1932年、電球の寿命が6カ月に決められる。アップル製品のバッテリー問題も。

【フェイクニュースの氾濫】
1981年、マードックとサッチャーが取引。有名メディアが買い取られる。

ほかにも、【投機リスク】【租税回避のカラクリ】【薬漬け】【改革されない働き方】【新自由主義の誕生】【企業の政府支配】【AIに酷使される未来】【知性の取引】【21世紀のインフラ】にまつわる密約など。

文庫解説:佐藤優

内容説明

いま我々をとりまく世界は偶然の産物ではなく、一握りの富豪たちのある意図のもと成るべくしてなった姿だ。電子マネーが人を借金漬けにし、低脂肪食品が肥満を増やし、車やiPhoneのアップグレードは際限なく続く。人間がロボットの仕事を奪い合う日も近い。14の観点から世界の過去現在未来を描く恐るべき書。

目次

現金の消滅
小麦の空売りとアラブの春
租税回避のカラクリ
貧富の格差で大儲けする
肥満とダイエットは自己責任か
国民全員を薬漬けにする
働き方が改革されない理由
終わりなき“買い替え(=アップグレード)”
権力を持つのは誰か
企業が政府を支配する
フェイクニュースが主役になるまで
ロボットと人間の未来
人類史上最大案件=「知性」の取引
21世紀のインフラストラクチャー

著者等紹介

ペレッティ,ジャック[ペレッティ,ジャック] [Peretti,Jacques]
1967年、イギリス・ワトフォード生まれ。ジャーナリスト。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス卒業。イギリスBBCにてドキュメンタリー番組を手掛ける。ガーディアン紙、ハフィントンポストなどで活躍中

関美和[セキミワ]
慶應義塾大学文学部・法学部卒。電通、スミス・バーニー勤務を経て、ハーバード・ビジネス・スクールでMBA取得。モルガン・スタンレー投資銀行を経て、クレイ・フィンレイ投資顧問東京支店長を務める。杏林大学外国語学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

92
私は政治がらみのはなしかと思っていたのですがまるっきり異なっていました。個人や企業間での最初の接点がその後どのような効果をもたらしていったのかをかなりきめ細かく説明してくれています。いまでは当然のことであると考えられますが最初の段階ではかなり決断が必要だったということなのでしょう。2021/08/24

あきら

20
点と点がつながるような世界を俯瞰で見れるような本です。陰謀論みたいな話ではないです。 それと同時に、知ったところで抗うことのできない無力感に苛まれます。 特に洗車の経済の話は、想定される未来がもうきてることを知らせているようで、怖い。 2021/07/25

菫子

17
面白かったです。4〜5年前に出版された本なのでほとんど知ってる内容でしたが。いまでは全世界の人が名を知るに至ったファ◯ザーが出てくる箇所などはとくに現実味がありました。2021/07/25

Katsuto Yoshinaga

16
「現金消滅-98年のペイパル創業者たち」「格差-富裕層と貧困層ビジネスへの二極化」「製品寿命-意図された製品寿命」等々、それぞれのボリュームは少ないながら、衝撃的で刺激的、非常に面白いルポである。特に「租税回避のカラクリ」と「働き方が改革されない理由」「権力を持つのは誰か」を中心に随所で描かれているコンサルティングファームの連中に関する記述が興味深い。社会貢献を標榜したがる企業の租税回避の実態、私の周りにも時々見かけるファームのアホの背景、腹立たしく感じていたことを紐解いてくれた。(コメに続く)2021/09/12

こひた

8
BMIが保険会社主導の話をきっかけに知って。キャッシュレスで闇市場を制御しやすくなる言説を額面通り理解してたが,闇経済でしか働けない層が残るのは変わらないし,支払い抵抗を下げたり金融界に反社会的な権力が取り入るきっかけになったりキレイなことだけではないなと。タックスヘイブン東アジア主導説は黄禍論的というか,金は出しても口は出せてるか?と疑問で結局西側第一地域の方が強かでは。貧富の砂時計化は伝わりやすい表現。著書のあとに出た製薬やフードメジャードキュメンタリーみても読みやすさとまあまあの正確性を両立してそう2021/09/01

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