出版社内容情報
不眠症が続く凶四郎の身辺に幽霊が出没する。幽霊をみて捕まった泥棒、治療すると、なぜか幽霊が出る鍼師!これらに関係はあるのか。
内容説明
妻殺しの一件が解決した後も、未だ不眠症の癒えない南町の土久呂凶四郎は、奉行の根岸の計らいで夜専門の見回りを続けることに。江戸の闇は意外に騒がしく、今宵もまた優霊が出る屏風だの、盗みに入ったお店でお化けが出たと騒ぐ間抜けな泥棒だの、凶四郎は振り回される。事件を解決する凶四郎に安眠できる日は訪れるのか。
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年、福島県生まれ。立教大学法学部卒。93年、『黒牛と妖怪』で第17回歴史文学賞を受賞。2002年に、第1回北東文芸賞を受賞。15年に「耳袋秘帖」シリーズで、第4回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。15年『沙羅沙羅越え』で第21回中山義秀文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
65
耳袋秘帖 眠れない凶四郎 5巻。妻の死によって、夜眠れなくなり、南町奉行根岸肥前守の計らいによって、夜回り専門の同心となった凶四郎、よし乃との関係で眠れるようになるのかな。2022/03/31
たち
38
幽霊に纏わる短編集です。人は裏が有りそうで無く、裏がなさそうな人に限ってとんでもない裏が有るものです。ある意味、幽霊よりも怖い。赤月屋の裏の顔はとても切なく、そしてよし乃さんの背負っているものはあまりにも大きい…。2022/09/07
ひさか
19
2021年3月文春文庫刊。書下ろし。シリーズ5作目。5つの連作短編。いつもながら驚く謎話が楽しいです。闇の豪商赤月屋の解決編とでもいうような巻ですが、哀しい結末でした。凶四郎はどこに向かってるのかな〜と考えてしまいます。終わりが近いのかも。2021/04/21
蕭白
12
川柳の師匠に思いもよらぬ過去が発覚。主人公はどんな選択をするのか、次回作が楽しみです。2021/06/16
Hugo Grove
11
読了2022/04/10