出版社内容情報
悲しみを抱えているとは傍目にわからない五人の主人公たち。『昨日壊れ始めた世界で』が話題のオール讀物新人賞作家、渾身の短編集。
内容説明
一体どうしたら自分は人間になれるのだろう。当たり前に愛される人間の子供に。電話詐欺の嘘によって結びつく偽物の母と息子、“前科”のある中学教師と孤独な少女。それぞれに悲しみを抱えた主人公たちの、ほろ苦く優しい五つの物語。満場一致でオール讀物新人賞を受賞したデビュー作「水に立つ人」を含む傑作短篇集。
著者等紹介
香月夕花[カツキユカ]
1973年大阪府出身。京都大学工学部卒業。2013年「水に立つ人」で第93回オール讀物新人賞を受賞。16年受賞作を含む短篇集『水に立つ人』を文藝春秋より刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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