出版社内容情報
廃業する店を訪ねて、ひとり娘と東奔西走。そこで出会った三人のワケアリ女に惚れて、助けて、袖にされ……。ほっこり小説、決定版!
内容説明
廃業する店の備品を引き取り、中古販売する五郎は、百キロ超の巨体を揺らして、今日も東奔西走。撤去に出向いたタクシー会社の未亡人社長のタクシーに乗り、すっかりデート気分だったが…。ワケアリ美人に弱い“女難”の五郎に幸せは訪れるのか?不器用で、義理人情に厚い五十路男を描いたハートフル小説。
著者等紹介
原宏一[ハラコウイチ]
1954年長野県生まれ。早稲田大学卒業後、コピーライターを経て、97年『かつどん協議会』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Walhalla
29
閉店屋五郎シリーズの2作目です。五郎さんですが、人情味に溢れ、惚れっぽいところも健在です。体重がさらに大きく増加してしまっているところも、五郎さんらしいですね。儲けを度外視し、西へ東へトラックを走らせる様子は、ほっこり楽しめますね。3話目のみちのくのお話が、特に五郎さんらしさが出ていて良かったです。著者の作品でおなじみの、キッチンカーのあの女性も登場してテンション上がります。2023/04/18
エドワード
27
閉店屋五郎リターンズ!標題作「廃墟ラブ」が出色の出来だ。つぶれた店の什器備品を転売する五郎。廃墟と化したラブホテルでふと拾ったノート―通称ラブノートと呼ばれる、カップルが情事の前後に思いを記すノートに、ある男女ののっぴきならない悲劇を予感し、書き手と思われるアミを探しに、娘の小百合ともどもはるか博多まで行く!果たしてアミの運命は?下手なミステリーよりサスペンスだ。「スリーチートデイズ」は、ふと出会った元レースクイーンでタクシー会社社長の良江との不思議な東北の旅。コミカルで人情満載の物語、次を待ってるよ!2022/10/18
toshi
11
「閉店屋五郎」を読んだからついでに続編も読んでみた。 「閉店屋五郎」以上に、絶対そんなことしないだろうという無理やりな展開だけど、ストーリはまあまあ面白くて、めでたしめでたしのラストも良かった。 五郎及び良江一家の今後の続編が有るのかな?2024/01/10
ga-ko
7
結局、利益がでているのか心配になってしまう父親。2023/02/26
minu tanu
2
娘がいないとすぐ騙される阿呆な親父の話。この薄さで740円(税抜)も取るんかい!帯に「たくさん失敗したが大事なものは失っていない」と書いているが奥さんはどーなる?一作目よりかなり劣化した印象。2021/01/16