出版社内容情報
行方不明だった獅子丸が京都に帰ってきた! しかし、大河たちは既に獅子丸のデータをもとに「AI・キングレオ」を作っていて……。
内容説明
天才犯罪者の美少年・論語を追い、飛行船から姿を消したスター探偵・天親獅子丸。一年余りが過ぎ、京都に舞い戻った獅子丸は、元助手の大河の私生活に起きた大きな変化を知らされ、動揺する。さらに、久しぶりに入った自身のオフィスでは驚愕の事態が待っていた。獅子丸と大河、ふたりの想いが熱く交錯する人気シリーズ最終巻!
著者等紹介
円居挽[マドイバン]
1983年奈良県生まれ。京都大学推理小説研究会出身。2009年『丸太町ルヴォワール』(講談社)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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cinos
50
獅子丸とAIキングレオの対決。「ふな屋敷」のキングレオの沈黙の謎と、真相がよかったです。キングレオの活躍の続きが読めそうなので、ぜひ書いてほしいです。2021/01/03
hnzwd
19
前作で海に落ちていったキングレオが戻ってきた!って、ホームズへのオマージュ溢れた作品なんで驚きもしないですが、、。事件をロジカルに解決、というよりは割と現場でごり押ししたり、犯人を罠にかけたり、、ホームズだな。2021/01/30
マッちゃま
19
粗筋に書かれた「シリーズ最終巻」の文字。3作目だし、まあ〜なと思う気持ちもあれど、もっと続けてってよと思ってた作品。各話の章題は正典をもじった様な「町屋の冒険」「恐喝王ジェダ・マクベス」「ふな屋敷」「性根の曲がった男」まさに最終話に相応しい最後の章題は「そして伝説へ」名探偵 天親獅子丸、彼の活躍を「キングレオ」として作品化する事に心血を注いできた従兄弟の天親大河。某ヴォワール(ほぼネタバレ⁉︎)シリーズと共通するキャラ(でも別人か?)が多いだけに、其方も読まれる事をオススメです。まさかの続編、出んかなぁ♪2020/11/23
coco夏ko10角
18
第3弾。前作最後であんなことがあってから一年以上たち変わったことも。トリックよりも獅子丸と大河の関係性かな。しかし絵日記の獅子丸…w2021/12/15
yosa
15
キングレオのセルフパロディ。もしくはライトノベル版キングレオ。この作者はもっとねちっこい話を書く人だと認識していたのだけれど、事件も各キャラクターの行動も軽々しくてなんだか拍子抜け。ただしこれは悪い意味で感じたのではなく、求めていた物と違っていたからこそ感じた感想だと思います。もはや狭義のミステリからは甚だしく逸脱しているのですが、突飛な話であるからこそライトノベルとして読むならそれなりに面白いです。しかしそんな風に割り切るなら前作の方が面白かった気がするし、どうにも完結編としてしっくりこないな。2022/03/10