内容説明
急逝した父が遺したのは借財まみれの小さな艾屋。再建を志した文吉は、荒波を乗り越え立派な商人へとなれるのか。新シリーズ第一弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
107
千野さんらしい、貧しい主人公が這い上がって行くお話(だと思う)。ただ、時代小説って続いていくとしても、それぞれ一冊ずつもう少し完結感があると思うのだけど、完全に途中で終わっていて、えっ?、どうなるの?(むしろ上下巻の上巻)という感じ。2巻に進みます。2021/07/02
のびすけ
23
薬種問屋の奉公人だった文吉が多額の借金を負う家業の再興を決意する。新薬の販売に懸ける文吉を待ち受ける商売敵の悪巧み。果たして借金は返済できるのか?!次巻へ。2024/04/03
アボガドみよ
16
火事で両親を失い、孤児になったが子供の居ないもぐさ屋の夫婦に引き取られ、薬問屋へ奉公に出るも、育ての父親の急死で実家に戻り、店を継ぐことにするが借金まみれの経営で、借金の返済に迫られる。。相変わらず、千野先生は主人公に厳しいものを背負わせてスタート。グイグイ引き込まれたので、次も読むことにしました。2021/06/20
じお
15
★★★☆☆ 薬問屋に奉公していた文吉は父の死を切掛に実家の店に戻るが借金により経営は火の車になっていた、何とか立て直そうと新薬の販売に手を出すのだが果たして、ハードモードな時代小説第1巻。面白かったです、時代小説というと勧善懲悪、トントン拍子の大出世、などなど、とにかく読んでいてスカッとするような展開が多いですが、千野さんの作品は大抵難関がこれでもかと降り積もり、今作でも真っ直ぐ頑張る文吉に苦難の連続でもう少し手心をと思ってしまいます。話的に少しキリが良くないと感じたので2巻も早めに読もうかと。2022/04/21
tetsubun1000mg
14
初読みの作者さん。 いつも珈琲豆を購入する喫茶店の、無料貸し出し文庫コーナーからなんとなく選ぶ。 奉公人が実家の養父の突然の死により、十一両の借金を背負うことになってしまう。 たぶん今の現金価値で1千百万円くらいか? よくありそうな設定ながら、登場人物のキャラクター設定が面白いためかスラスラと読める。 もぐさや薬を売るようになってからも次から次へと妨害する商売敵が現れて冷や冷やしてしまう。 次が気になるので🉂を読んで見よう・2022/01/29