文春文庫<br> ほの暗い永久から出でて―生と死を巡る対話

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文春文庫
ほの暗い永久から出でて―生と死を巡る対話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 222p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167915667
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

世界的な物語作家と聖路加の気鋭の漢方医が打ち合う、生命を巡る白熱のラリー!

『精霊の守り人』から医学の未来まで、知的好奇心を刺戟する圧倒的な面白さ!



なんのために生まれ、なんのために生き、なんのために死ぬのか。

人は、答えが出ないとわかっている問いを、果てしなく問い続けるような脳を与えられて、生まれてきたのでしょうか。--上橋菜穂子



なんのための生なのか、という問いは、いささか弱音のようにも聞こえるのですが、この弱音こそが、優れた物語の書き手である上橋さんの「創作の源泉」であるように私には見えてくるのです。--津田篤太郎



最愛の母の肺がん判明をきっかけに出会った作家と医者。

二人の話は、身体のシステム、性(セックス)、科学・非科学、自然災害、宗教、音楽、絵画、AI、直感……、漫画から古典、最新の論文にいたるまで縦横無尽に広がっていき、物語の創作の源泉もひもとかれていく。かつてないほど刺激的な思考体験ができる究極の一冊。



コロナ禍にみまわれた2020年、文庫化にあたって、新章「未曽有の難局にどう向き合うか」(津田篤太郎)、「地球に宿る」(上橋菜穂子)を追加。



【著者略歴】

上橋菜穂子

1962年東京生まれ。立教大学文学部卒業。文学博士。川村学園女子大学特任教授。89年『精霊の木』で作家デビュー。著書に『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、『狐笛のかなた』『獣の奏者』『鹿の王』など。野間児童文芸賞、路傍の石文学賞、本屋大賞、日本医療小説大賞など数多くの賞に輝き、2014年には児童文学のノーベル賞といわれる国際アンデルセン賞作家賞を受賞する。



津田篤太郎

1976年京都生まれ。京都大学医学部卒業。医学博士。聖路加国際病院リウマチ膠原病センター副医長、日本医科大学付属病院東洋医学科非常勤講師、北里大学東洋医学総合研究所客員研究員。西洋医学と東洋医学の両方を取り入れた診療を実践している。著書に『未来の漢方』(共著)、『病名がつかない「からだの不調」とどうつき合うか』『漢方水先案内』がある。

内容説明

人はなんのために生まれ、生きて、死ぬのか。『精霊の守り人』で知られる作家が最愛の母の死を看取る日々の中で、聖路加国際病院の気鋭の医師と交わした往復書簡。豊かな知性と感性に彩られた二人の対話は驚きに満ち、深く静謐な世界へと導かれていく。未曾有のパンデミックに向き合う思い、未来への希望を綴った新章を追加。

目次

はじめに 思いがけぬ角度から飛んでくる球(上橋菜穂子)
蓑虫と夕暮れの風(上橋菜穂子)
陽の光、燦々と降りそそぐ海で(津田篤太郎)
見えるもの、見えないもの(上橋菜穂子)
切り口を変えると、見方が変わる(津田篤太郎)
母の贈り物(上橋菜穂子)
私たちの輪郭を形作るもの(津田篤太郎)
流れの中で、バタバタと(上橋菜穂子)
日常を再発見する(津田篤太郎)
春の日の黄昏に(上橋菜穂子)
死と再生、人生の物語化(津田篤太郎)
おわりに 奇縁に導かれる「最高の選択」(津田篤太郎)
未曾有のパンデミックにどう向き合うか(津田篤太郎)
地球に宿る(上橋菜穂子)

著者等紹介

上橋菜穂子[ウエハシナホコ]
1962年東京生まれ。文学博士。川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』で作家デビュー。野間児童文芸賞、本屋大賞、日本医療小説大賞など数多くの賞に輝き、2014年には国際アンデルセン賞作家賞を受賞。2020年、マイケル・L・プリンツ賞オナー、日本文化人類学会賞を受賞

津田篤太郎[ツダトクタロウ]
1976年京都生まれ。京都大学医学部卒業。医学博士。聖路加国際病院リウマチ膠原病センター副医長を経て、NTT東日本関東病院リウマチ・膠原病科部長。西洋医学と東洋医学の両方を取り入れた診療を実践している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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みゆ

68
肺ガンの母の看病・看取りを経験した作家・上橋さんと治療に関わった医師との往復書簡。と聞いて私信をまとめた物と思っていたら、生と死を巡るガチの対談集のような読み応えがありました。生物学、認知論、文化人類学、東洋医学からAIまで、お二人の視点と考察はとても幅広く、なるほどなと思う事しきり。中でも「生と死」に「性」を加えた考察が新鮮。ストンと腑に落ちました('∇^d)☆!!2024/08/29

chiseiok

46
往復書簡集との事で、時系列半ばに上橋さんのお母さんが亡くなられた際の記述があった。それは『鹿の王 水底の橋』のあとがきで既知ではあったけれど、やっぱり泣けた。そして期待通りの津田医師&上橋女史の深い知見に満ちたキャッチボール。ぼ〜っと生きてる自分にとっては目から鱗、脳味噌にメンソレータムの知的スリルに満ちた最高のセッションでした。ノンフィクションとしては福岡伸一さんの『動的平衡』以来のざわめきっぷり。“生”(性?)と“死”、新参の西洋医学と悠久の東洋医学、巻末に追加された新章も含めて唸らされまくり。良本!2020/09/27

楽駿

44
品川図書館本。これほど季節感にあふれ、命の尊さにあふれた、美しい書簡を私は知らない。あのバルサやエリンの産みの親、上橋氏と医師である津田氏の往復書簡。蓑虫の命から始まり、人の命、母親の闘病から死に至るまでの、命への考え方。そして、人間全般の命の意味と、あり方について考える。その追及は、コロナのような、ウイルスの意味と、人間との関わり方まで突き詰める。AIの可能性と、限界、人としての意味。どの言葉も、宗教的な考え方というよりは、生物学的検証の上に、見つけられた言葉。何回でも読みたくなる書簡。心が洗われる!!2020/11/23

みさどん

34
お二人の往復書簡の形式をとった語り。文章がお上手だし、取り上げられた逸話や例文が興味深く、考えさせられたものがいくつもあった。たくさんの文献をひもといて、易しい言葉で説明してあるのだ。ありがたく得した気分。生を導くものと死へと誘うもの、絶滅プログラム、生きることの意義など、頭のいい人は昔からいろいろ考えてきたんだなと。死や病気への恐怖は全ての人が持つものだし、それって克服できるものなのだろうか。今を大事にしたいって思う。2021/05/23

Sakie

20
目には見えないもののことをじっくり考える習慣は、人を強くする。人間の身体は遺伝子を繋ぐため、生命を存続させる必要がある間は生きたいと思わせ、時が来れば容赦なく壊れるようできている。対して、感情は振りほどきようがない強さで、いつもあとから湧いてくる。その落差を埋めるために、人は熱意を傾けて知を育むのではないだろうか。『自分が直面している状況に関して、切り口を変えると、全く見方が変わってくる』。"気配"の概念を理解できない西洋人の話が出てくる。東洋の思考は見えないものを捉える切り口を増やす利があると思い至る。2022/08/30

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