内容説明
颯爽と空から現れ、犯人を捕獲する神出鬼没の“ドローン探偵”こと飛鷹六騎。ある日彼は、捜査中に両足を骨折。折しも大学探検部の面々と廃墟探検へ向かう予定だった。悩んだ末にドローンを操り、カメラ越しに探検をするが、廃墟の中では部員たちが何者かに襲われ始め―。定石破りの天才が贈る傑作ミステリ。
著者等紹介
早坂吝[ハヤサカヤブサカ]
1988年、大阪府生まれ。京都大学文学部卒業。京都大学推理小説研究会出身。2014年に『○○○○○○○○殺人事件』でメフィスト賞を受賞し、デビューする。同作で「ミステリが読みたい!」新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちーたん
89
★★★★☆【ドローン+探偵】という発想がもう流石吝さん👏ドローンを自由自在に操り事件を解決するドローン探偵こと飛鷹六騎。友人の探検部員と三豆ケ村の"ヴァルハラ"の館へ向かった一行。足を負傷してる六騎はドローンで探索。他メンバーは館内へ。そこで連続殺人事件発生!◆冒頭には【読者への挑戦状】。舞台は【嵐の山荘】モノ。【北欧神話】の終末論といわゆる本格ミステリの材料揃い踏み!・・でもそこは吝さん!んなバカな〜〜笑。伏線には気付いてたけど『○8殺人事件』同様、想像の斜め上笑。斬新なトリックご馳走様でした💝2020/08/20
麦ちゃんの下僕
85
単行本に引き続き。(←ちなみに単行本では、犯人&トリック見破れました!)単行本と見比べながら、早坂さんが加筆修正された部分をチェックしながら読んだんですが…単行本では地の文がやや硬い印象でしたが、短い2文を1つに纏めたり文末に変化を付けることで、格段に読みやすくなっていますね!あと、登場人物2名の“背景”を変更することで、物語の深みが増しているのも素晴らしいです!そして、ラストの“あの方”の登場(笑)…これからこの作品を読まれる方は、必ず文庫版で読みましょう!早坂さんの“入門編”としても最適の1冊です!2020/08/04
よっち
36
颯爽と空から現れ犯人を捕獲する神出鬼没のドローン探偵こと飛鷹六騎。捜査中に両足を骨折したにも関わらず、大学探検部の面々と廃墟ヴァルハラへ向かった彼が、ドローン越しに連続殺人の謎に挑むミステリ。探検部員それぞれの思惑を秘めて行われた廃墟ヴァルハラの探索。骨折のため車に残った六騎以外の面々が、入り込んだ廃墟内で次々と襲われる展開で、それぞれの動機がありうる中で誰がどんな方法で連続殺人を成し遂げたのか、種明かしを読むとなるほどなあと思いましたけど、これは自分にはちょっと辿り着くのは難しかったかもと苦笑いでした。2020/08/03
みなみ
30
ドローンを使った探偵として活躍する六騎が、廃墟で事件に巻き込まれるミステリー。冒頭の読書への挑戦状に、ドローンを使ったトリックであることが明示されているので、警戒しながら読み進めたけれど気持ちよく騙された。トリックについてはネタバレになるから言えないものの、真相が分かることでそれまで見えていた世界がガラッと変わる瞬間は気持ちよくて、これだからミステリーは面白いと思える。2023/04/13
マッちゃま
25
いきなり載っけから挟まれる読者への挑戦状。ヤってくれるね早坂先生♪そんな無茶振りに受けて立つのが粋なミステリ読みってモンだ。後ろから前から斜めから穿った見方で読み進める。中二病の主人公に曰くあり過ぎな登場人物。まあ〜メインターゲットは理解できた。だがそれも作者が仕掛けた罠か?意外な最初の被害者が出た辺りで「もしや⁉︎」と、あるコトが気になり始める。まさかね…と思いつつ頁を捲る。嗚呼そうですよワタシャすっとこどっこいですよ。大概いらんトコに引っ掛かるクチですよ。ラストは実に僕好みの好きな終わり方やったなぁ2020/07/14
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