出版社内容情報
バツイチ独身、五十歳の塩原には良き友人の前妻と、セックスを愉しむ愛人がいた。ある日訪ねてきた二十九歳の奈緒に急速に惹かれる。
内容説明
音楽プロデューサーの塩原達也はバツイチ独身の五十歳。良き友人となった前妻と、セックスを愉しむ愛人がいたが、「母親の行方を探している」という二十九歳の奈緒と出会い、急速に惹かれる。関係を迫る塩原に対し、彼女の望む性愛の形は変わったものだったが、徐々に甘美な毒にとらわれ、禁断の世界へと―。
著者等紹介
藤田宜永[フジタヨシナガ]
昭和25(1950)年、福井県に生まれる。早稲田大学中退。48年、パリに渡り、エールフランスに勤務。55年に帰国後、エッセイを執筆。61年、『野望のラビリンス』で小説デビュー。平成7年、『鋼鉄の騎士』で日本推理作家協会賞、8年、『巴里からの遺言』で日本冒険小説協会大賞短編部門大賞を受賞。11年『求愛』で島清恋愛文学賞、13年『愛の領分』で直木賞、29年『大雪物語』で吉川英治文学賞を受賞する。令和2年1月30日、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ワニニ
41
【恋とか愛とか@月イチ】やっぱり皆、何かの愛に飢えているんだろう。それにしても、不思議な世界観。奈緒の母親探しというより、主人公塩原の母親探しみたいな感覚。すべてさらけ出した場所に楽園はあるのか?!しかし、これが楽園なのかどうかはわからない。少なくとも奈緒にとっては楽園じゃない。奈緒は本当に純粋無垢なのか?私は、どうも好きになれない。男のファンタジーか… 藤田宜永さんが亡くなり、目についたので購入。2020/10/03
スギヒロ
0
これが楽園ですかね?もっと、違った楽園があるのでは!2022/12/05
まめちゃん
0
物語の流れにやや無理のある設定もあったが、わかりやすい展開でした。 中年の男性と30歳目前の天使のような女性の物語。 奈緒の考え方・生き方には理解が及ばないが、そんな男女の付き合い方もあるのかな、と思いました。 男には多かれ少なかれ加齢とともに幼児化する傾向はあるようです。自分もそんな感じです。 激しく絡み合う房事も良いけど、奈緒のような女性との心休まる、のんびりとした性交渉も経験してみたいが、無理だろうな。2021/08/16
くりこ
0
まぁ読みやすいですね。要するに単純。 塩原位の年代の男性にはチト勘違いもあったりして、、、 芸能人で時々ある年の差婚の影響かとも思われるのですが。 中々一般人ではそううまく行くはずもない。 立原正秋さんなどもこういう話を書いてるのだけど、もっときれいで繊細な恋愛なんですよね。 書き手によってこうも印象が変わるのかと思う(藤田さんを悪く言っているのではない)2021/08/01
かば
0
主人公のおじさんの執着。
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