出版社内容情報
会社員の佳恵は、シェフ見習いの青年・健司をスカウトし、念願のビストロを開店するが。難問つづきの日々を無事乗り越えられるのか?
内容説明
仕事どん詰まり中の佳恵。自らを元気づけるためかつて愛したフレンチの名店を訪れるも、その空気が一変していたことから新しいシェフと喧嘩し、出禁になる。仲裁した店員の健司が実はシェフ志望で、料理の腕も確かなことを知った佳恵は彼をスカウトし、友人の助けを得てビストロ開店にこぎつける。だが次々と難関が訪れ…。
著者等紹介
徳永圭[トクナガケイ]
1982年愛知県生まれ。京都大学総合人間学部卒業。2011年『をとめ模様、スパイ日和』で第12回ボイルドエッグズ新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
100
おいしい料理作れることは当然だけど、プロはオペレーションがちゃんとできないといけない。いい師匠だったのね(彼のお店は心配だけど)。。オーナーって、何するの?金主?と思ったけど、彼女の熱が人を惹きつけるし、社長の仕事をしている。いい参謀もついたし、スペシャリストも仲間になったし、野菜もおいしそう。続きが読みたいです。というか、最後の電話ってあれなんですか??続編あるんじゃないの?2022/06/14
野のこ
58
初読み作家さん。装丁から美味しい予感がして借りました。調べたら『ボナペティ』はフランス語で召し上がれ、と言う意味だそう。ビストロのオーナーとになった佳恵。数々の問題にみまわれるも周りの人に恵まれていてひとつひとつ改善されていく。健司くんと父との会話はしみじみとなったけど、あくまでさくっと完読。意味深な電話は気になりました。2020/07/18
しぇん
26
脱サラしてビストロ経営を夢見る女性と弱気なシェフ男性の出逢いから始まる開店の物語。作中でも軽く触れられていますが、起業は本当に大変なんだろうなと。作品内では、妨害こそあれうまくいっているので気軽に楽しむことができましたが。料理の蘊蓄も一応あったりしますが、こちらはおまけ程度な気がしたので、開業のサクセスストーリーとして楽しむと良いのかなと。2020/05/16
み
22
さくさくと♪ビストロ開店~しばらくのお仕事話しでいいのかなぁ?四人の女子の設定が好みでした、仲間になりたい方々(^^)続編出たら読みます、檸檬の木と彼の家族が気になります。2021/01/11
なな
22
レストランのオーナーになることを決めた元キャリアウーマンも佳恵。決めたら、まっしぐら、ブルドーザー並みの迫力で突き進む佳恵はかっこよく頼もしかったです。佳恵とは真逆の性格、臆病なイケメンシェフ、健司とのやりとりもテンポがよくサクサク読み進められました。健司の作るボルシチ、食べてみたいです。佳恵は友達にも恵まれ、由布子、リョウ、葵が揃った時の姦しい雰囲気は賑やかで楽しそうでした。レストラン経営も黒字化し軌道に乗ってきたところでの最後の不穏な電話。気になるので続編希望します。2020/06/25