出版社内容情報
町医者と医生の二人が斬殺された。南町奉行所吟味方与力の秋山久蔵は探索を命じるが、事件は久蔵のある過去の出来事と繋がって――。
内容説明
小糠雨が降り続くある日、南町奉行所吟味方与力の秋山久蔵は、見覚えのある女を見かけた。それは五年前、久蔵の命を狙うも討たれた神尾慎之介という男の妻であった。久蔵は今の暮らしを知るために探索を命じるが―。同じ頃、神楽坂で町医者殺しが起きる。調べを進めると神尾の妻にある繋がりが見えて…。シリーズ第七弾。
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年北海道生まれ。テレビドラマ「特捜最前線」で脚本家デビュー。以後、刑事ドラマ、時代劇を中心に、監督、脚本家として多くの作品を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
147
いつの世もどこにでも悪党はいるなぁ。剃刀久蔵、安定の第七弾!藤井さんのシリーズはテンポが良くて大好きだ。大助や小春も着実に成長して時の流れを感じる。隠居の弥平次に会えたのも嬉しい。2020/04/12
やま
92
秋山久蔵御用控37作目 新・秋山久蔵御用控7作目 2020.04発行。字の大きさは…大。賞金首、追う娘、小糠雨、駆落ちの短編4話。南町奉行所吟味方与力・秋山久蔵こと「剃刀久蔵」は、普通は温和な人物だが、悪党に対しては情け無用の冷酷さを秘めている。此度は、小糠雨が降るなか5年前に久蔵によって切腹に追いやられた土屋行部の弟・監物は、商人から書画骨董を借りて返さず…。このシリーズは、安心して読める。久蔵とその家族、そして周りを固める同心、岡っ引きたちが少しずつ歳を取っていて若者は成長し、年寄は渋みを増していく。2020/06/04
とし
78
新・秋山久蔵御用控「小糠雨」7巻。いつも通りテンポ良くスピーディーにスッキリ事件解決良いですね。向島でおまきさんと暮らす隠居した弥平次も登場良いですね。2020/07/16
真理そら
38
安定の藤井節だけれど、久蔵さんの活躍が少なめでさびしい。2020/04/11
Tatsuhito Matsuzaki
5
新・秋山久蔵御用控シリーズ第七弾。 憂鬱なコロナ禍の毎日にスカッと事件をぶった切ってスッキリする読後感です。2020/06/06