出版社内容情報
もういちど、ガリヴァーを呼び戻すために――。
名手・吉田篤弘が贈る、おかしく哀しく奇妙で美しい、色とりどりのおもちゃ箱のような短編集。
それは、「テントン」と名乗る男から来た一本の電話が事の起こりだった。男の誘いに乗り、新聞記者のSはある島へ向かう。出迎えたのはミニチュアの家が連なる街と、赤児ほどの背丈しかない男。「ようこそ我らの王国、リリパットへ……奇妙な味わいの表題作「ガリヴァーの帽子」
元作家と元シェフが暮らし始めた洋館に現れた王子の奇妙な?末を描く「孔雀パイ」
奇妙な夢の中で、川を下りながら鰻屋を経巡る「ご両人、鰻川下り」
シャンパンの泡たちの短い一生を描いたおかしな寓話「かくかくしかじか」
ほかに、コーヒーカップを持つと手がなぜか震えてしまう「手の震えるギャルソンの話」、彼女の残していったトースターをめぐる奇妙な出来事を描いた「トースターの話のつづき」など。
読む人々を、不思議な世界へといざなってくれる、物語好きの大人のための8編。
内容説明
事の起こりは編集部にかかってきた一本の電話。テントンと名乗る男の誘いで、新聞記者のSはある島へ向かう。出迎えたのはミニチュアの家が連なる街と、赤児ほどの背丈しかない男。「ようこそ我らの王国、リリパットへ」―『ガリヴァー旅行記』に材を得た表題作他、日常と非日常の裂目へと誘う、色とりどりの玩具箱のような短編集。
著者等紹介
吉田篤弘[ヨシダアツヒロ]
1962年東京生まれ。小説を執筆するかたわら、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作と装幀の仕事を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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