出版社内容情報
直木賞「赤目四十八瀧心中未遂」で知られる異色の私小説作家の求愛を受け容れ、最期まで妻として支え抜いた詩人による回想。
内容説明
「もし、こなな男でよければ、どうかこの世のみちづれにして下され。」四十八歳の風変わりな私小説作家の求愛を受け容れた四十九歳の詩人。強迫神経症、直木賞受賞騒ぎ、訴訟、カブトムシ愛、四国遍路の旅、二人での句会、そして不意の死別。起伏に富んだ夫婦の日々を至純の筆致で描き、高い評価を得た名随想。
目次
1(絵手紙;出会いまで;『鹽壺の匙』のころ;結婚まで)
2(千駄木;宴;低迷運;狂気)
3(『赤目四十八瀧心中未遂』のころ;直木賞受賞・光と影;終の住処;けったいな文士)
4(南半球一周航海へ;初恋の人のことなど;お遍路)
5(異変;永訣)
6(墨書展)
講演 詩と小説の間―夫・車谷長吉とともに
著者等紹介
高橋順子[タカハシジュンコ]
1944年、千葉県飯岡町(現・旭市)生まれ。千葉県立匝瑳高等学校卒業。東京大学文学部フランス文学科卒業。青土社などの出版社に勤務。1987~98年、書肆とい主宰。98~2004年、法政大学日本文学科非常勤講師。1993年11月、作家車谷長吉と結婚。87年『花まいらせず』で現代詩女流賞、90年『幸福な葉っぱ』で現代詩花椿賞、97年『時の雨』で読売文学賞、2001年『貧乏な椅子』で丸山豊記念現代詩賞、14年『海へ』で藤村記念歴程賞、三好達治賞、18年『夫・車谷長吉』で講談社エッセイ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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