出版社内容情報
江戸城の花見に招かれた小籐次一家を待ち受けていた意外な敵とは!? 剣豪にして酒好きの初老ヒーローが活躍する書下ろし第十六弾。
内容説明
十三歳にして剣術に優れ、研ぎ仕事の腕も上げた駿太郎はアサリ河岸の桃井道場に入門し、年少組で稽古に励む。一方、肥前タイ捨流の修行者に勝負を挑まれた小籐次は、来島水軍流の一手を鋭く繰り出し堀に沈めてみせる―。さらに、おりょうの「鼠草紙」を披露するため招かれた江戸城の花見では、大奥上臈との酒合戦が待っていた。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』をはじめ、滞在経験を活かしてスペインをテーマにした作品を発表。99年、時代小説に転向。2018年、菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
158
酔いどれ小籐次新シリーズも第16弾!あっという間に小籐次の世界に浸った。何という安定感だろう。駿太郎がますますの好青年になってきても、やっぱり小籐次はこうでなきゃ。久しぶりに大酒を呑むのが嬉しい(笑)あちらもこちらもまぁるく治める小籐次はじめいつもの面々が大好きだ。安心して読めて次が楽しみなシリーズだ。2020/03/14
やま
116
酔いどれ小籐次35作目「新・酔いどれ小籐次」(第二期)16作目 2020.02発行。字の大きさは…大。来島水軍流の剣の達人・酔いどれ小籐次こと赤目小籐次と息子・駿太郎が悪を退治する…。久慈屋の隠居・五十六が、芝口橋際の久慈屋を出て神谷町の隠居所へ移る事となります。 おりょうからの引っ越し祝いとして掛軸が送られます。 その掛軸は、横長の絵に紅白の老梅の下で花を眺める翁と媼がい。そして、その傍らに「春たつや 翁おうなの 余生かな」とあり、美しく、心のこもった掛軸に五十六は、感無量であります。読後感が良いです。2020/02/23
KAZOO
111
シリーズの最新刊のもので今回は比較的静かな感じです。道場破りの話や娘の誘拐話もありますが簡単に解決します。字もかなり大きく年寄り向けに刺激は避けている気がします。その代わりに隠居の話や俳句、絵画、将軍にお目見えするとか酒飲みの試合で勝つという話が多くなっています。もう少し剣で活躍するところがほしいですね。2020/02/22
とし
88
新・酔いどれ小籐次「酒合戦」16巻。楽しく面白く読了しました。吹上御庭で九升の酒を飲み干し酔いどれ小籐次本領発揮、赤目りょうの鼠草子は将軍の正室や上臈、奥女中に感銘を与え大成功、息子駿太郎すくすくと真直ぐ成長して「酔いどれ小籐次」シリーズ安定感バッグンです。次巻も期待しております。 2020/03/06
TakaUP48
43
大店の連続子女拐かし事件は、小籐次に助けを求められたが、変な解決の仕方で終わる。最近の若い女子は…というお話でした。俊太郎の通う町道場主が、道場破りの件で小籐次に相談。やってきた道場破りを竹竿で一喝。お鈴は、お夕から奉公に対する考えを険しく優しく聞いた。望外川荘には老中青山氏の側室が、おりょう版「鼠草紙」を見て、昼食の鰻の蒲焼きに感激。大奥の花見に小籐次夫妻が呼ばれ、 おりょう版「鼠草紙」の披露と、小籐次と上臈・末乃の酒合戦が行われる。小籐次は李白の詩を詠みながら余裕での勝利。おりょうの才能が目立った刊!2021/09/12
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