出版社内容情報
獅子丸の助手と執筆で多忙を極める大河に、さる高貴な男性の醜聞が持ち込まれる。大河のかつての恋人が相手だと知った獅子丸は……。
内容説明
天才的頭脳の少年・論語は、若きスター探偵・獅子丸に“忘れられない女性”プルミエールの正体を知りたいと依頼する。一方、助手の大河には、さる高貴な男性の醜聞が持ち込まれる。醜聞の相手は、大河のかつての恋人で…。京都×シャーロック・ホームズ譚×スター探偵の好評シリーズ第2弾!巻末にはスピンオフ漫画を収録。
著者等紹介
円居挽[マドイバン]
1983年奈良県生まれ。京都大学推理小説研究会出身。2009年『丸太町ルヴォワール』(講談社)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
cinos
47
ルヴォワールシリーズのパラレルワールド?シャーロック・ホームズにヒントを得たミステリ短編集。論語がモリアーティ?次の『帰還』で完結らしい。2019/12/27
マッちゃま
31
シリーズ第2作目。このシリーズだけ追っても大丈夫かと思いますが出来たら作品内が地続きの「シャーロックノート」、パラレル的な世界観ながら個性的な人物が被る「ルヴォワール」シリーズも読まれておく方がより楽しめるかと思います。はてさて、いわゆる正典をパロった章題や事件を天親獅子丸ことキングレオと助手の大河が快刀乱麻に解き明かしていってましたが「最後の事件」で一旦は閉幕…なのかな?それとも正典通りならば…なのか?けっこう若い人向けのキャラだと感じてますが好きなシリーズ。次はラストのルヴォワールで楽しみます。2019/11/20
hnzwd
23
京都を舞台とした短編集。タイトル等々、完全にホームズのオマージュです。伏線とかがあまりないのは原作っぽい?主人公達の名前とかは、作者自身のスピンオフな感じもありました。2020/04/26
coco夏ko10角
22
第2弾。今回はミステリーよりキャラ要素が強かったかな。烏有が「大河の方が寄りかかってるようでいて実は獅子丸の方が重い」みたいなことを言ってた場面、ほんとそうだなと。巻末にはスピンオフ漫画も。ルヴォワールシリーズと合わせて時系列や人物を一回整理したい…というのは確か前作読んだときも思ったな。2021/07/04
みなみ
22
キングレオシリーズ二作目。ミステリ要素が少なくなったものの、キングレオと大河の関係性や論語との敵対関係を楽しむキャラクター小説の要素が強くなってきた。ただ、各短編は、シャーロック・ホームズのオマージュになっていて、最後はホームズとモリアーティ教授の対決を彷彿とさせる。オマケの漫画が最後についていることで、キャラクター小説ということがより強調されているけれど、次も読んでみようかな。2020/12/08