出版社内容情報
今津屋吉右衛門の祝言の日を迎え、磐音は花嫁行列先導の大役を果たす。和やかな祝言から暫くし、おこんの異変に気付いた磐音は……。
内容説明
江戸・深川の六間堀で浪人暮らしの坂崎磐音は八月十五日の早朝、六間湯の一番客となった。江戸を代表する両替商・今津屋吉右衛門とお佐紀の祝言の日を迎え、花嫁行列の先導という大役を果たすためだ。和やかな祝言から暫くが経ち、磐音は奥向き女中のおこんの異変に気付く。友人医師らに相談した磐音は、ある決意を固め…。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』をはじめ、滞在経験を活かしてスペインをテーマにした作品を発表。99年、時代小説に転向。2018年、菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
99
再読決定版17巻目です。今回は主人公の活躍の場(剣での)はあまりなく仲人的な動きが中心となっています。主人公と関係ある両替屋の主人の再婚の婚礼の場が中心です。それと神保小路の佐々木道場の再建というところでお金集めに関する話があったりします。また主人公と一緒になる予定の両替屋の奥を仕切っていた女性を温泉保養に連れて行くという話で終わっています。2019/10/15
とし
75
決定版 居眠り磐音「紅椿ノ谷」17巻。今津屋吉右衛門とお佐紀さんの婚礼、おこんさんの気鬱、佐々木道場の増改築にと奔走する、骨身を惜しまず動き回る坂崎磐音さん爽やかです。2020/09/01
yamatoshiuruhashi
31
これまでのように政を左右するような大きな事件はない。今津屋の再婚の婚礼、佐々木道場の増築改修、おこんさんの燃え尽き症候群など。そんななかでも磐音の剣は舞い、血しぶきが吹く。2019/10/13
かいちゃん
29
竹村の旦那、品川さん、それに磐音の三人、バランスがいいわぁ。 おこんさん、元気を取り戻すどころか!ですね。 まだまだ丹下屋は出てくるんだろうな。 おもしろかったわ2024/06/19
うららん
20
吉右衛門とお佐紀の祝言も無事終了。そんな中、おこんの元気がない。心配する皆は法師の湯への湯治をすすめる。初めての磐音との2人旅に次第にいつものおこんさんに戻っていき…仲の良い2人ににやにや読了。2021/01/10