出版社内容情報
令和の皇后となられた雅子さま。ご成婚時の輝くような笑顔を、闘病生活のなかでどう取り戻されていったのか。半生を網羅した決定版!
内容説明
令和の新皇后、雅子さま。その皇太子妃としての道のりは平坦ではなかった。ご成婚パレードでの笑顔はなぜ失われたのか?お世継ぎ問題、「適応障害」の真相は何だったのか?長年にわたり雅子さまの実像を追う唯一のジャーナリストが描く、新皇后の素顔とは。
目次
幸せの黄色いワンピース
帰国子女の憂鬱
「根無し草にはなりたくない」
新人外交官の悩み、お妃候補への戸惑い
皇太子妃選定「極秘プロジェクト」
ご成婚―雅子さんのいちばん長い日
「新皇太子妃」に差す影
長官が尋ねた「お身体のこと」
愛子さまご誕生までの全舞台裏
涙が止まらない
「人格否定発言」初めて語られる真相
ようやく治療がはじまった
裕仁さまご誕生―急転する皇室の運命
愛子さまが学校に行けなくなった日
ご成婚二十年―雅子妃はお幸せだったのか
令和の皇后として
著者等紹介
友納尚子[トモノウナオコ]
1961年生まれ。新聞記者、雑誌記者を経て独立、2004年にフリージャーナリストとなる。社会事件など幅広いテーマで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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葵
24
天皇陛下皇后陛下のイギリスご訪問。チャールズ国王の嬉しそうな歓待と英国の盛り上がりが感慨深く、読んでみた。私はご成婚前から雅子様のファンなので、この本にかかれたお辛い日々には胸が詰まった。今の時代、パワハラやマタハラ…ハラスメントやプライバシー問題については敏感で、マスコミも最大限の配慮をしなくては批判されるものだが、当時の皇太子同妃両殿下は酷いハラスメントを受けていたことをあらためて思い出す内容の本だ。今の時代ではわかる感覚だが、当時は憚られたような発言、意思を示された天皇陛下は凄い方だなと素直に思う。2024/06/30
いの
19
この「皇后雅子さま物語」を読み家族の在りかたを考えるとともに、東宮御所や「千代田」との温度差また宮内庁との溝を突きつけられ辛く悲しい気持ちとなりました。雅子皇后を擁護する内容であることには間違いのない本です。そして今の皇室を知るひとつの手がかりにもなっていました。多くのエピソードに私は何度涙が流れたかしれません。暗くて長いトンネル。でも私には家族三人の幸せそうなお姿が目に浮かぶのです。はじける光のような笑顔とともに。2019/07/16
ココマ
9
簡単に逃げられない舞台で苦悩した女性、雅子様は異文化の中で育ち確固たる夢を持つ輝く若者だった。しかしその時既に知らない所で妃候補として目をつけられていた。そして女性は何よりも男子を産む以外存在理由がないとばかりの扱いを受ける皇居生活が始まる。情報開示のなさ故に多くの人からリハビリで行動しても怠けと否定的にとられ、弁明の場もない立場でいることに通常は耐え難いと思う。色々なタイミングも対人運もないという気の毒さが目立つ。宮内庁の旧式さと女性の意義について考えさせられる本だった。2019/12/29
Naomi
3
もともと雅子さまが好きだったのでこの本を手に取りましたが、読み終えてますます好きになりました。彼女の本心を聞くことは今後も叶わないのでしょうが、これからも彼女の笑顔をずっと見ていたいです。2019/12/11
kobayo
3
折々に出てくる東宮、千代田、宮内庁という皇室をとりまくところが複雑であることがわかる。ゆえに誤解を生み、自由に発言できない個人を置去りにしているようにも思った。2019/08/10