出版社内容情報
愛があればたとえ世間が眉をひそめるアブノーマルな行為でも全てノーマルなのだ。実体験を元に描く「週刊文春」人気連載を文庫化。
内容説明
会社勤めをしたこともないのにオフィス・ラブを妄想したり、スマホで「巨乳」を検索したら大金を請求する画面が出たままフリーズしてあせったり…。「男ってバカね(笑)」と呆れつつ、男の真の生態が読み解けると評判の「週刊文春」人気連載「人生エロエロ」を文庫化。新谷学「週刊文春」編集長(当時)との対談も収録。
目次
男は煩悩、女は本能
うまく言えないセリフ
ある“デブ専嬢”の話
セックス大作戦
オフィス・ラブの現場
溜ってる男
男の二人旅
夢見るティッシュボーイ
チンコ、出していいかな?
キャバクラ道場〔ほか〕
著者等紹介
みうらじゅん[ミウラジュン]
1958年京都市生まれ。武蔵野美術大学在学中に漫画家デビュー。以来、漫画家、イラストレーター、エッセイスト、ミュージシャンなどとして幅広く活躍。1997年、造語「マイブーム」が新語・流行語大賞受賞語に。2005年、日本映画批評家大賞功労賞受賞。2018年、仏教伝道文化賞沼田奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
29
「一人文春」を自称し、取材も来ていないのに恥部をさらけ出す著者。小学生の時風邪をひいて療養する著者のために、漫画に疎い父が貸本屋から何冊か借りてきてくれる。その中に、つげ義春の官能的な「ゲンセンカン主人」が掲載された月刊ガロが混じっていて、熱が余計に上がる。父の巧まぬ愛情と著者の思春期の劣情に心温まる。2020/03/06
Kazuko Ohta
28
人目に触れるところで広げるのは不可。単行本の出版時のタイトルは『人生エロエロだもの』だったそうで、それよりはマシだけど、なにしろ全話書き出しが「人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた」。各話の太字タイトルも恥ずかしいし、挿絵にいたっては絶対に見られたくない。この本の読者の中で『変態だ』を劇場鑑賞した人はそんなにいないと思うから、それは私の自慢かも。でも自慢にはならないかしらん。絶賛公開中の『トップガン マーヴェリック』でデヴィッド・ボウイの曲がかかったら思い出してしまうじゃあないか。嫌だわ、もおっ。2022/07/04
阿部義彦
21
文春文庫新刊。もう週刊誌とは縁がないが、みうら画伯相変わらずのマイペースでよくネタが尽きないなと感心します。2019/05/18
乃木ひかり
13
とんまつり以来の再会。ホント、男ってバカだよね。まったく仰るとおり。バカだな~と笑える一冊。2019/08/16
Katsuto Yoshinaga
12
人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。で始まる好エッセイ集もなんと三作目。なのにここにきてタイトルを「人生エロエロ」から「ラブノーマル白書」に変更する著者のあざとさ。もうこんなところから笑わせてくれる。3分の2とは言わないけど何分の何と言えるくらい、私もいやらしいことを考えているよなぁ。今回は「熟女というものは花を見ればその前で写真を撮る」と「米大統領の顔。誰かに似てんなぁと思っていたが、遂に分かったよ。フレッド・ブラッシー」がツボだった。ちょっとエロさが落ちたので、エロくないところがツボでした。2019/07/11
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- 和書
- 鎌倉擾乱 文春文庫