文春文庫<br> 月読―自選作品集

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文春文庫
月読―自選作品集

  • 山岸 凉子【著】
  • 価格 ¥913(本体¥830)
  • 文藝春秋(2019/04発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167912703
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0179

出版社内容情報

古事記、日本書紀に記された古代日本の神話とギリシャ神話をモチーフにした作品からなる短編集。

表題作の「月読」は、実の姉であるアマテラスへの強烈な思慕を持て余すツキノオの苦悩と葛藤。聖なる女神であり、アマテラスをめぐり、弟のツキノオとスサノオが争う。

少年ストーカーが不気味な「蛭子」(ひるこ)、ロリータコンプレックスを刺激される少女を描いた「蛇比礼」(へみのひれ)は肌に張り付く湿り気と爬虫類を思わせる毒気が漂う不気味な作品。山岸凉子にしか描けない異形愛の世界が広がる。

「木花佐久夜毘売」(このはなさくやひめ)は、収録作の中で唯一ハッピーエンドの作品。姉の呪縛にとらわれて生きてきた女子高生が持つ劣等感と悲哀が描かれており、長年読者から支持されている山岸作品のひとつです。

内容説明

気高く美しい姉・アマテラスを崇め奉り、弟のスサノオと競うように全身全霊で仕えるツキノオ。不浄なものを忌み嫌い、強烈に姉を思慕するあまり運命の歯車が狂いだす。苦しみ悶えし者たちの、美しくもおぞましい6篇に加え、愛猫・コバンとの日常を綴った「小判日記」も初収録。トラウマ漫画の決定版第2弾!

著者等紹介

山岸凉子[ヤマギシリョウコ]
北海道札幌市生まれ。1969年「レフトアンドライト」でデビュー。後に「花の24年組」と言われる漫画家のひとりとなる。1983年「日出処の天子」で第7回講談社漫画賞、2007年「舞姫テレプシコーラ」で第11回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

吉田あや

48
タイトルが物語るように、1冊を通して古事記・日本書紀の神々がモチーフになったお話が多く、天照、須佐之男、邇邇芸命、保食神、蛭子など、神話を知っていれば更に面白くなる短篇揃い。梶井基次郎「桜の樹の下には」を彷彿とさせる「緋櫻」は、春の蠱惑的な惑いと不穏さがひんやりとした夜気と共に身を包んでくるような静かな怖さを秘め、春の裏の顔を現すようで背筋がスーっと寒くなる。2025/04/13

阿部義彦

25
山岸凉子に関しては遅れてきた読者なのです、日出処の天子をLALAで読んでましたが、当時は大島弓子や萩尾望都を追うのがやっとで、山岸さんは短編まで細かに追いかけていませんでした。しかし、エロスとホラーでは、誰にも叶わない位の境地に達してますね。とにかく、読んでてゾッとするくらい怖かったです。トラウマ漫画に偽り無しですね。でも救いのある話も織り交ぜていて自選だけあって良いバランスですね。「木花佐久夜毘売」に幸あれ!2019/04/27

mahiro

17
ウン十年ぶりの再読。執拗なヒトの情念報われぬ思い…私には苦手なドロドロの世界なのだけれど山岸氏の細目の線の冷たさを感じる美しい絵が底しれぬ怖さを感じさせる。『蛭子』『蛇比礼』が怖かった、『薄櫻』が良かった『此花佐久夜毘売』がハッピーエンドっぽくてホッとする。2024/11/02

ぐっちー

15
昔、読んだ後手放してしまったので、新装版にて再読。古事記をベースにした短編集。控え目に言って傑作揃い。古代から現在まで自在に行き来しながら、歪な人間関係を描く。近しい関係だからこそ生まれる濃密な距離が、緊迫を孕んで息苦しい。じっとりと、恐ろしい。2020/07/17

はやしま

14
日本を舞台に古代の神様を描いた表題作と神話をベースにした現代もの5作の短編6作収録。古代神話を取り入れて漫画化しているのは京極夏彦が百鬼夜行シリーズで鳥山石燕の『画図百鬼夜行』を引用・ベースにしているよう。どれもさすがのアレンジだけど古代の神様を描いた表題作は自分にはちょっと苦手な世界(エロス強め)。文庫本でも線の美しさが伝わってくるのはさすが。この世界観をうまく浮き立たせるような桐野夏生による解説がまた良い。2019/06/05

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