文春文庫<br> 亡国のスパイ秘録

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文春文庫
亡国のスパイ秘録

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  • サイズ 文庫判/ページ数 281p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167912512
  • NDC分類 391.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

日本の危機管理を創った著者が「佐々メモ」から語るスパイ捜査秘録。ゾルゲ事件から瀬島龍三まで、自身が受けたFBI諜報訓練も!

佐々 淳行[サッサ アツユキ]
著・文・その他

内容説明

少年時代にゾルゲ事件に関与。警察官僚として米国でスパイ研修を受け、007のように華麗にはいかないスパイ捜査や、ハニー・トラップの実態を学ぶ。国際インテリジェンス・オフィサーとして、戦中戦後の日本を揺るがせたスパイ事件を見つめてきた著者の「インテリジェンスなき国家は亡びる」という遺言の書。

目次

はじめに 私とスパイたちとの関わりを書く
第1章 父弘雄とスパイゾルゲはいかに関係したか
第2章 スパイ・キャッチャーだった私
第3章 日本の外事警察を創る
第4章 彼は二重スパイだったのか?
第5章 ハニー・トラップの実際
第6章 私を通りすぎた「スパイ本」たち
おわりに 一九六三年の危惧

著者等紹介

佐々淳行[サッサアツユキ]
1930年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、国家地方警察本部(現警察庁)に入庁。目黒警察署勤務をふりだしに、警視庁外事・警備・人事課長、警察庁調査・外事・警備課長を歴任、「東大安田講堂事件」「連合赤軍あさま山荘事件」等では警備幕僚長として危機管理に携わる。その後、三重県警察本部長、防衛庁官房長、防衛施設庁長官等を経て、86年より初代内閣安全保障室長をつとめ、昭和天皇大喪の礼警備を最後に退官。以後は文筆、講演、テレビ出演と幅広く活躍。「危機管理」というワード・メイカーでもある。93年『東大落城』で第54回文藝春秋読者賞受賞。2018年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zoe

23
この方の本を読むと、人間が生きていると本当に色々な事が起こり得るのだなと思います。書きたくても書けなかった事は山のようにあるはずですし、口述記録も取られているということで、何年か後、明らかになる事もあろうかと。自問自答と道徳の進化の過程について感銘を受けたのが20歳の頃と読めましたが、自分のその頃は、レポートとスポーツとバイトだったなと。第六章は、スパイ本リストです。本を紹介する本は数あれど、スパイ本ばかりを数あげている例は記憶に無いので、貴重かもしれません。合掌。2019/03/16

Tomoichi

20
瀬島龍三はソ連のスリーパーと明言しているが、私は蓮舫は支那のスリーパーと思っている。辻元清美は日本赤軍のスリーパーと思っている。だいたい出身母体はピースボート。赤軍の隠れ蓑。知らずに店先にポスターを貼る平和ぼけ。本題、第6章で古今東西のスパイ本を紹介している。父親の本棚にあった本もありちょっと懐かしい気分に。今度実家を整理するときにもらってこようかな。2024/06/15

CTC

12
3月の文春文庫新刊。単行本は16年、原題は『私を通りすぎたスパイたち』。読友さまの単行本レビューで何度か書店を探したのだが、結果としては文庫化を待ってしまった。佐々さんといえば危機管理のプロ、あさま山荘や安田講堂のイメージが強いのだが、警察庁の外事担当といえば、スパイ対策なのですね。やはり読みどころはラストボロフ事件、そして瀬島龍三ということになる。瀬島といえばシベリア抑留密約や賠償ビジネスに思い至り怒りが湧くが、それすら東芝機械ココム違反事件への関与を目眩ます情報操作か、と思うほど、コレは真っ黒で驚く。2019/03/26

げんまん

9
自分がタイトルから想像していた内容と少し違ったが、筆者が関わってきた「公安部外事課」の活動や、失敗談などもあり、面白かった。6章のスパイ本の羅列は少々残念だった。2019/04/06

Ted

8
'18年3月(底本'16年3月)刊。○著者が外事警察の任務に携わっていた一端を知ることができて興味深く読んだ。自身が直接筆を取ると自慢話が多く、読みにくく、エリートのプライド臭の強い文章が鼻につくので読む気がしなかったが、本書は口述筆記を元にプロのライターが上手に「加工」してくれているようなのでので、非常に読みやすく分かりやすかった。貴重な経験をしてきた人なので、書く人は別にして最初から分業にしていれば良かったかもしれないね。2019/05/01

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