文春文庫<br> 日本人はどこから来たのか?

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文春文庫
日本人はどこから来たのか?

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  • サイズ 文庫判/ページ数 255p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167912321
  • NDC分類 469.91
  • Cコード C0195

出版社内容情報

遠く長い旅の末、人類は海を渡って日本列島に来た。徹底的な遺跡データ収集とDNA解析、古代舟での航海実験から探る日本人の足跡。日本人の祖先は、どのようにこの列島に渡ってきたのか。この課題に徹底的な科学調査によって迫り、アフリカから日本までの「グレートジャーニ^」の道筋を浮かび上がらせる。

従来の「人類の祖先は海岸沿いに移動した」という説によれば、日本人の祖先は太古、海面が低かった陸続きの時代に歩いて日本列島にやってきた、と考えられていた。この定説に疑問を抱いた、著者を中心とする「国立科学博物館人類史研究グループ」は、ユーラシア大陸全体より出土した遺跡のデータを集め、その年代と、そこより出土した人骨のDNAを、地図上に再現した。

その重層的な調査の結果見えてきたのが、日本人の祖先はユーラシア大陸の北と南、さまざまなルートをたどって日本にやってきた、という事実。そして最終的に「対馬ルート」「沖縄ルート」「北海道ルート」の三つの入り口から日本列島に到達したことが明らかになる。そのとき、対馬はすでに海峡であり、沖縄は列島であった。すなわち、最初の日本人は、歩いてではなく「航海」によってこの日本列島にやってきたのだ。

3万8000年前、われわれの祖先は、偶然の漂流によってではなく、強い意志を持った航海者として、日本列島に移住してきたのだ。

単行本が発行されたのち、著者を中心とする研究グループによってクラウドファウンデイングが立ち上げられた。当時の船を手作りし、黒潮に乗って沖縄の島から島へと航海する挑戦の様子は、NHKスペシャル「人類誕生」で取り上げられ大きな話題を呼んだ。2019年夏、いよいよ台湾から与那国島への、日本人誕生を再現する航海に挑む。

海部 陽介[カイフ ヨウスケ]
著・文・その他

内容説明

最新研究から明らかになってきた意外な事実。それは、最初の日本列島人が海に挑んだ航海者であったこと。アフリカを旅立ち、広大なユーラシア大陸を横断し、その先の列島へとたどりついた3万年以上前の祖先たち。彼らの大航海を再現し、知られざる過去の実態を解き明かそうとする壮大な実験プロジェクトが、ついに始動した。

目次

私たちはどこから来たのか?
海岸沿いに広がったのか?
私たち以前の人類について
ヒマラヤ南ルート
ヒマラヤ北ルート
日本への3つの進出ルート
対馬ルート、最初の日本人の謎
沖縄ルート、難関の大航海
北海道ルート、シベリアからの大移動
1万年後の再会
日本人の成立
ついに始動した「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」

著者等紹介

海部陽介[カイフヨウスケ]
東京大学理学部卒業。東京大学大学院理学系研究科博士課程を中退し、1995年より国立科学博物館に勤務。現在、人類史研究グループ長。アジアの人類進化・拡散史の研究で、日本学術振興会賞を受賞。2016年より古代舟を作って台湾から沖縄西端に海を渡る「3万年前の航海徹底再現プロジェクト」を開始。著書・監修書に「我々はなぜ我々だけなのか」(講談社、科学ジャーナリスト賞・講談社科学出版賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

104
人類(ホモ・サピエンス)の祖先は数百万年前にアフリカ大陸で生まれた。だがいつ、どのようにして日本に渡り、日本人の祖先となったのか?なかなか興味深いテーマである。様々なデータを示しながら、私のような門外漢にもわかりやすく説明してくれている。人類の日本列島への渡来は色々なルートがあるが、舟で航海し日本に渡って来た説が有力であるというのは驚いた。3万年以上も前にそんな既にそのような高い技術があったとは!また、氷河期のシベリアでも既に活動していたとは驚いた。日本人の祖先は冒険者であったのだ。★★★★2019/03/06

ゆいまある

93
日本人はどこから来たか。人類学者による検証。シベリアからの北ルート、朝鮮半島経由の対馬ルート、台湾から沖縄への南ルート。これらが縄文人の礎となり、その後弥生人が大陸から渡来。その後も渡来人が複雑に混じり合う。この本刊行後、筆者達は3万年前の技術で台湾から西表島に黒潮を越え船で渡り、自説が実現可能であることを立証。日本人と言っても多彩な人々が混じり合って成り立ったものであり、均一なものではない(これはどの国も同じ)。私は四国の人は絶対フィリピンと混じってると信じてるのだが言及無かったのが惜しまれる。2021/01/08

翔亀

47
【沖縄11】著者の前著「人類がたどってきた道」(2005)は、ホモサピエンスがアフリカからどのように全世界に拡散したかを丁寧に追い、遥か彼方の南米へ(2万年前)、太平洋の孤島へ(1000年前)と"移住"したのは、まさにホモサピエンスの能力(能力的には現在の人間と変わらないというのが著者の強調するところ)だからこそがなしえた人類史上最大の冒険だったことに感動を覚えた。本書は、そのアジア版だ。DNA分析など最新の成果も駆使しながら、しかしいままでの日本人起源論とは一線を画している。DNA分析だと科学的に↓2021/10/29

ぐっち

42
ホモ・サピエンスである日本人の祖先が、どうやって日本にやってきたかの話。この本では、3万数千年も昔に、海を渡ってやってきたという説で驚かされる。3万年前の航海プロジェクトが成功しますように。2019/05/18

piro

29
日本人のルーツはどこからやって来たのか、考古学的な裏付けを基にわかりやすく述べた一冊。朝鮮半島から九州北部、サハリンから北海道、そして台湾から琉球列島という3ルートが考えられていますが、まず日本に渡る前、東アジアに至るまでの「旅」が壮大で興味深い。台湾から与那国島に舟で渡る実証実験航海は今年いよいよ出発するそうで、是非とも無事に成功して欲しいものです。「民族」を巡る紛争が後を絶ちませんが、純粋な民族はなく、必ず他民族との混血が生じているという事実を踏まえると、紛争は全くナンセンスに感じられてきました。2019/04/29

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