出版社内容情報
スティーヴン・キング[キング,S.]
著・文・その他
白石 朗[シライシ ロウ]
翻訳
内容説明
暴走車による大量殺人犯、ブレイディ。母親とともに暮らす孤独な男。いま彼は新たな大量殺人計画を練っていた。一方、退職刑事ホッジズも犯行に使われた自動車を手がかりに真相に近づきつつあった。開始される惨劇の秒読み。それを阻止すべく、ホッジズと仲間たちは奔走する―。巨匠渾身のミステリー大作。
著者等紹介
キング,スティーヴン[キング,スティーヴン] [King,Stephen]
1947年、アメリカ、メイン州生まれ。高校教師を経て、1974年『キャリー』で作家デビュー。『呪われた町』『シャイニング』で一躍「モダン・ホラー」の巨匠となる。初のミステリー作品である『ミスター・メルセデス』でエドガー賞最優秀長編賞を受賞
白石朗[シライシロウ]
1959(昭和34)年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
茜
107
ホリーの年齢を聞いてビックリ!!なんと45歳だったとはwww なのに十代に見えるって!!!本書はミステリーにカテゴライズされているけれど多分違うと思う。トリックはないし、きっと犯罪小説だよね。と考える。本書の一番のミステリーはホリーが45歳なのに10代に見えるってことかな?wwwホリーの第一声(と、思われる)が夕食の注文で「ちーじゅるはんばがるる」の「うぅるばん」には苦笑した。ホリーは「チーズバーガーをウェルダン」で注文したつもりなのだが周りにはそう聞こえなかったらしい。2021/09/17
nuit@積読消化中
103
おもしろかった〜。昨今流行りの頭脳明晰サイコパスとは違い、小物感漂うサイコパスがこれまたリアル感がある。そして、ん?これ重要?となりがちでもあるが、キングだからこそのこれでもかと言わんばかりの手を抜かない細かな説明もなんのその、登場する人物は全て魅力的。下巻は一気にラストまで読ませられました。上巻からそれだけはやめてよね…とハラハラしていたジェロームの愛犬には被害が及ばなくて本当に良かったよ〜。2019/01/29
HANA
73
上巻に続き下巻も圧倒的なリーダビリティで一気読み。上巻の最後で用意されたものがそう来るか。という意外な展開から、一歩一歩迫る刑事と犯人の逆襲。そして次の事件を起こすべく行動を始める犯人とそれを止める刑事の奮闘と、気が付けば目を離す事が出来ず読み終えてしまった。犯人側が天才的犯罪者じゃなく色々行き当たりばったりだったりミスをするのも、物語の盛り上げに一役買っているし。特に最後の部分の手に汗を握る緊張感と言ったら…。あの登場人物をここに巻き込むか、と手練れの著者による盛り上げ方を体現したような出来栄えでした。2020/02/28
キムチ27
67
巻頭のホッジズの姿⇒事をなし終えての彼。精神力のアウファーベン(古い言い方)が見事。当所、うんざりした上下の厚みなぞ、ぶっ飛んだ。闇を持っている人間がいるんだと呟く彼、犯人が「その場所へ」乗り込んで行く時点での高揚感・・賞を貰うだけある構成力は見事。思った通り、ラストで花を飾る天才少年と痛かった彼女。キングの作品はカオスの中から次なる世界へ移る際の何かしらの輝き?希望?を感じさせるものが有るから、次作を読みたくなる☆彡2021/08/12
キムトモ
65
出だしの無差別轢き殺し事件と最後の自爆大量殺人事件の描写展開は読み応えあり。途中ダレ気味と思えたところも地味な布石の連続だったんでしたね…が感想。ちょっと間抜けっぽいサイコな犯人の描写も秋葉原を車で暴走した輩もこんな奴だったんじゃねーのって思ってしまったからリアリティあるキャラなんだなぁ〜〜と御大の筆力に脱帽…(ノ-_-)ノ~┻━┻ブレイディが目覚めたようです🤦♂️2019/03/06