文春文庫<br> 世界史の10人

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文春文庫
世界史の10人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167911461
  • NDC分類 280
  • Cコード C0195

出版社内容情報

ライフネット生命創業者から大学学長に転身した著者が、世界史上の真のリーダー十人を紹介。東西・男女にわたる人選に注目。ライフネット生命の創業者・出口治明会長(当時)が、「歴史を学ぶことは、必ず役に立つ、将来のための教材は過去にしかない」という信念のもと、ビジネスの傍らに長年歴史研究を重ねた成果を世に問うた一冊。我々が普通に「世界史の偉人」としてイメージする人物ではなく、あえて「通好み」の10人を紹介している。出口氏がイメージする真のリーダーの条件とは、人格が立派であることでも。志が高いことでもなく。「何を成し遂げたか、後世に何どのような影響を与えたか」。結果責任がすべて、という出口氏のビジネスマンらしい新鮮な視点で選ばれたのが、中世エジブトで奴隷からスルタンになった「バルバイス」、グローバル企業・大元帝国と作り上げた「クビライ」ムガール帝国の雄「バーブル」、中国初の女帝「武則天」、宋の政治改革に挑んだ「王安石」、強国イングランドの基を築いた「アリエノール」、神聖ローマ皇帝として教皇権力と戦った「フェデリーコ三世」、英国を一流国に成長させた「エリザベス一世」、ロシアを強国に育てた「エカチェリーナ二世」、そして近代都市パリを作り上げた「ナポレオン三世」という、世界史の通がうなる顔ぶれ。西欧中心の世界史では馴染みがない名前も多く、女性の活躍が期待されるこれからの時代を見据えて、女王、女帝が4人も選ばれている。必ずしも「歴史の勝者」ではなく、「英雄」と称えられることはなくとも、自らの環境を切り開き、後世の人間に大きな業績をもたらした人物について、その前後の時代背景を詳説しつつ紹介している。歴史を「人生の指針」にしたいと願う人に最適の指南書、待望の文庫化。

出口 治明[デグチ ハルアキ]
著・文・その他

内容説明

未来を見据えるビジネスパーソンこそ歴史に学べ。優れた人物を選ぶ基準は「何を成し遂げたか、何を残したか」という結果責任である。保険業界に「革命」を起こした著者が、世界史の真のリーダー10人を厳選する。従来注目されなかった女性の指導者、ユーラシア大陸を駆け巡った英雄、東西の多彩な人物を語る。

目次

第1部 世界史のカギはユーラシア大草原にあり(バイバルス―奴隷からスルタンに上りつめた革命児;クビライ―五代目はグローバルなビジネスパーソン ほか)
第2部 東も西も「五胡十六国」(武則天―「正史」では隠された女帝たちの実力;王安石―生まれるのが早すぎた改革の天才)
第3部 「ゲルマン民族」はいなかった?(アリエノール―「ヨーロッパの祖母」が聴いた子守唄;フェデリーコ二世―ローマ教皇を無視した近代人)
第4部 ヨーロッパはいつ誕生したのか(エリザベス一世―「優柔不断」こそ女王の武器;エカチェリーナ二世―ロシア最強の女帝がみせた胆力 ほか)

著者等紹介

出口治明[デグチハルアキ]
1948年三重県生まれ。京都大学法学部卒。日本生命勤務、金融制度改革・保険業法の改正に従事する。ロンドン現地法人社長、国際業務部長を経て退職、東京大学総長室アドバイザーなどを経て、2006年、現ライフネット生命を設立、代表取締役社長に。13年に会長。17年に退任。18年1月、公募によりAPU(立命館アジア太平洋大学)第4代学長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なななな

8
自分の知識のなさを前提としても、このタイトルでこの人選はマニアックすぎるのでは?と、最初は思いますが、そこはさすが出口さん。最初や最後にちゃんと狙いや背景も説明されています。正直初見の話が多く、なかなか読みにくい部分もありましたが、この本をきっかけに、更にいろいろ学んでいきたい気持ちにしていただきました。2018/10/06

Taizo

7
2ヶ月前くらいに読了。世界史を違った切り口(偉人ベース)から勉強したかったので、手に取ってみる。誰もが知ってる超有名人、というわけではなく、出口さんが独自に選んだ少しニッチな10人というのもいい。2021/08/15

きゃれら

6
出口さんの歴史本。気楽に読めるかと思っていたら、知らないことだらけで目がまわった。どうも自分が学校で習った世界史は、冷戦終結前ということもあり、特に中央アジアの歴史について誤った見方をしていたということらしい。元寇のことなんか、普通の人はいまだに神風を信じてるんじゃないか。CSで盛んに放送されている中国、トルコ、ロシア、イギリスの王宮を舞台にした歴史ドラマは、新しい歴史感に沿ったものだったんだなあ。武則天の話とかすごくおもしろかったもの。2021/02/11

れいまん

4
長い間積ん読だったのを後半一気読み。 世界史は冷戦終了したことで、旧ソ連から、中央アジアの資料が出てきたことで、今までのヨーロッパ中心からシフトしていくとの見方は鋭い。 バイパルス、パープルを入れているのは新鮮。 中国の歴史は絶えず、北方から侵入を続ける遊牧民と濃厚民の対立の歴史、 北魏も随も唐が仏教を手厚く保護したのは仏教の仕組みがぴったりはまったからというのも納得。2021/08/13

kota

4
知の巨人出口氏が選ぶ世界史のリーダー10人。個人的には、知らない王朝名や民族名ばかりで、学校で習った記憶がなく、読んでいて怖気づいた。次のクイズが出たときは答えられるようにしたい。13世紀、モンゴル軍や十字軍を破った戦争の達人であり、敵の敵を味方にする等の外交能力に長け、更に歴史書を紐解く知性を備えたトルコ系キプチャク人で、奴隷からマムルーク朝第五代のスルタンに上りつめた人物とは?2020/10/17

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