文春文庫<br> 死はこわくない

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文春文庫
死はこわくない

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  • サイズ 文庫判/ページ数 197p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167911102
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

自殺、安楽死、脳死、臨死体験。長きにわたり、生命の不思議をテーマとしてきた「知の巨人」が、喜寿を迎えて辿り着いた結論とは?

立花 隆[タチバナ タカシ]
著・文・その他

内容説明

自殺、安楽死、脳死、臨死体験。長きにわたり、人の死とは何かを思索し続けた“知の巨人”が、正面から生命の神秘に挑む。「死ぬというのは夢の世界に入っていくのに近い体験だから、いい夢を見ようという気持ちで自然に人間は死んでいくことができるんじゃないか」と、がん、心臓手術を乗り越えた現在の境地を率直に語る。

目次

第1章 死はこわくない(「死」を怖れていた若き日;ここまでわかった「死の瞬間」;がんと心臓手術を乗り越えて)
特別エセー ぼくは密林の象のごとく死にたい
第2章 看護学生に語る「生と死」(人は死ぬ瞬間に何を思うか;死にゆく者へのインタビュー;厳しい看護師の現場 ほか)
第3章 脳についてわかったすごいこと(「意識」とは何か;脳科学「最大の謎」とは;脳はケミカルマシン ほか)

著者等紹介

立花隆[タチバナタカシ]
昭和15(1940)年、長崎県生まれ。39年東京大学仏文科卒業。49年「田中角栄研究―その金脈と人脈」(「文藝春秋」11月号)で金脈批判の先鞭をつけ、以後精力的に腐敗政治批判を続けている。知的関心は幅広く、その徹底した取材と卓抜な分析力による文筆活動で、58年菊池寛賞、平成10年司馬遼太郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ

68
死について取り憑かれ悩んだことは誰もがある経験。では、生とは何であり、死とは何であるのか?それら思索の旅の果てに立花氏が辿り着いた1つの大きな答えは、人間は自然と死ぬことが怖くなくなるのだということだ。勿論、臨死体験の取材を得て、そして思索を我々より続けている方だからこのような結論に至ったという見方も出来よう。但し、読み物として優れてはいるが、氏もお年を召されてきたようで、もう少し中身詰まった知の巨人としての思索の片鱗を感じる著作が読みたいと思うのは最早贅沢であろうか。2018/07/14

s-kozy

52
興味深くて一気読み。第一章は2014年に週刊文春に連載された「死は怖くない」を再構成したもの。第二章は2010年に看護学生向けに行われた講演「生と死について」を再編集したもの。第三章は2015年に文藝春秋に掲載された「脳についてわかったすごいこと」を加筆・修正したもの。がんと心臓の手術を乗り越え、78歳になった著者は「私自身としては、もうそれほど生きのびるための努力をしようとは思っていない。自然に死ねる日がくれば、死ぬまでと思っている」(文庫版のためのあとがき)。という境地に達している。(続く)2018/10/06

やまちゃん

11
立花隆氏は切れ味のある天才肌というより学究肌のようですね。脳を物質や科学反応としてどこまでも分析することで、意識が解明できるでしょうか?19世紀の科学万能思想を思い出しますが、その思想は青天井ではなかった。ただ、蜘蛛の巣のように複雑なネットワークをもつシステムならどんなものにも意識が宿り得るという「意識の統合理論」はAIにもあてはまるかも。2018/10/07

DEE

10
正直に言って死ぬのは怖い。 ご年配の方でいつ死んでもいいと言う人は多いが、ちょっと体調が悪いと真っ先に病院に行く人も多いのは矛盾だと思っている。 生きていく上で死生観というのはわりと重要。死を意識することによって見えてくる生もあるはず。 自分は死後の世界も生まれ変わりも信じていない。この境地に至ったのには怪我で全身麻酔を経験したことが大きい。 自分はよく死を「電源が切れる」と説明するが全身麻酔はまさにこれだったから。2020/06/04

おりぜる@論文終わるまで読書可能時間激減

4
家にあったので。脳科学の視点による知見が興味深かった。2022/09/26

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