出版社内容情報
ドジを踏んで左遷された宮澤と、頭がおかしくなったと噂される公安のアンタッチャブル椿。迷コンビが北朝鮮工作員のテロ計画を追う!
馳 星周[ハセ セイシュウ]
著・文・その他
内容説明
捜査中にミスを犯した宮澤は、捜査一課から警視庁公安部外事三課へ異動させられた。上司の椿は、将来の警察庁長官候補だったが離婚を機に言動がおかしくなり、周囲に腫れ物扱いされる公安の“アンタッチャブル”。宮澤は椿とともに、北朝鮮工作員らしき女の追跡を始めるが…。黒い笑いに満ちた著者の新境地。
著者等紹介
馳星周[ハセセイシュウ]
1965年、北海道生まれ。横浜市立大学文理学部卒業後、出版社勤務を経て、フリーのライターに。96年『不夜城』でデビュー。98年『鎮魂歌(レクイエム)不夜城2』で日本推理作家協会賞長編部門、99年『漂流街』で大藪春彦賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
77
馳さんのコメディ作品。これがまたバカバカしいにもほどがあるぐらいなのに、どこか本気の部分が垣間見えて読んでいるうちにこの世界観にどっぷりになりそうな。警視庁公安刑事の汗と涙の物語。何だか本気度が見えてきたでしょ?公安の片隅に追いやられた元超エリートの男の元に異動してきた元捜査一課の刑事。上司の男、周りから変人扱い。任務がこれまた奇想天外な話。変人とは知りながら命令を聞くのもツラい。アホみたいと切り捨てできれば楽なのに宮仕えの悲しい性。公安を巻き込む大騒動の結末の真相は…。ある意味ブラックユーモアですね。2023/11/19
k5
60
馳星周月間⑤。馳星周の公安ものということで、色んな期待があるけれども、本作はスラップスティックコメディ。家柄も知性も体力もトップクラスだが、離婚の傷から妄想を抱いている椿警視と、彼に振り回される不幸な宮澤巡査部長のバディもの。面白かった! 脱力ギャグやファンタジーに逃げることなく、設定の中で読ませきる、日本のスラップスティックコメディとしては、筒井康隆に匹敵するくらいの名作じゃないでしょうか。好きな作品です。2022/10/09
Fondsaule
18
★★★★☆ これ、ほんとに馳星周さん? 奥田英朗さんかと思った。 なんか期待通り続編もあるみたいだし、楽しみだなぁ。2019/01/09
やっちゃん
12
タイトルからハードボイルドを期待して読むもまさかのコメディ寄りでライトめ。下ネタだけがハードなのが笑。最後もちょっとよく分からなかった。うーん、ガチガチのハードボイルドが読みたかったなあ。2021/01/05
ここぽぽ
10
過去に読了。警察小説。ちょっとお茶目で笑えた。面白かった。
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- 和書
- 悲劇のヒロイン 双葉文庫