文春文庫<br> 黄金の時

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文春文庫
黄金の時

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  • サイズ 文庫判/ページ数 331p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167910792
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

作家の本谷は父親の遺品を整理中、一九六三年にマイナーリーグで野球をする若き日の父の写真を発見。意外な過去を知るべく渡米する。作家の本谷は、亡くなった父親の遺品を整理中に意外なものを発見する。1963年、まだ日本初のメジャーリーガーが誕生する以前、マイナーリーグのサクラメント・ゴールドハンターズで野球をする若き日の父が写った一枚の写真だった。

野球は嫌いだったはずの彼に、いったい何があったのか。厳格で仕事一筋、自分とは相容れなかった父の過去を知るべく、本谷は渡米する――。

スポーツ誌Numberに連載された、親子三代の野球をめぐる感動の物語。

堂場 瞬一[ドウバ シュンイチ]
著・文・その他

内容説明

亡くなった父親の遺品を整理中、作家の本谷は意外なものを発見する。1963年、日本初のメジャーリーガーが誕生する以前、マイナーリーグのサクラメント・ゴールドハンターズで野球をする若き日の父が写った一枚の写真。厳格で仕事一筋、自分と相容れなかった父の過去を知るべく、本谷はアメリカへ―。

著者等紹介

堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。2000年に『8年』で第13回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

474
なんだよコレ、堂場さんの野球小説ん中でも、ピカイチじゃないか?とにかく楽しかったし、先が気になって一気に読まされた。不仲だった父が亡くなり、遺品の中から出てきた、語られなかった過去。作家であるわたしは、真実を知るためにカリフォルニアへ旅立つ。わたしの大好きなロードムービー的な内容であったのも、勝因の一端か。野球をモチーフに借りた、これもまた人間ドラマ。母と娘の小説が全盛の昨今であるが、堂場さんにはこれからもこのテーマ「父と息子」を書き続けて欲しい。 2019/05/04

66
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/11/post-eae606.html 父と息子というのは、いつの時代でも難しいものかもしれませんね。2023/01/03

カブ

54
亡くなった父親の過去を遡ると、全く知らない父親の姿が浮き彫りになる。父と息子ってこんなに相容れないものなの?かたくな過ぎて途中、息子である主人公が嫌いになった。最後まで違和感は拭えなかったが、アメリカ、マイナーリーグの試合や選手の様子はリアルでワクワクした。2018/07/30

Junichi Yamaguchi

41
『自分にない能力を持った人間は、無条件に尊敬すべき』… 父と子の物語。 何年経っても色褪せない、黄金の時。 それだけで人は成長し、生きていける。 僕にとっての黄金の時… きっと、これから訪れるはず…2018/06/22

ドリル

40
久しぶりの堂場瞬一作品。野球モノが大好きで定期的に読んでいたが少し間が空いてしまった。主人公がスポーツ作家という設定なのでノンフィクション作品と勘違いしてしまいそうになるような内容だった。厳格で仲違いしてしまった父と息子の関係が少し切なかったが最後は分かり合えたのかな?野球のシーンが多数出て来て野球好きにはたまらない。しかし、全体的に出来過ぎ感があってあまり感情移入出来なかった。面白い小説ではあるがインパクトはあまり感じなかった。この一冊でキリの600冊。まだまだ通過点。(★★★)2020/11/24

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