文春文庫<br> 桑港特急

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文春文庫
桑港特急

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  • サイズ 文庫判/ページ数 624p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167910655
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

ジョン・マンと出会い、小笠原から米大陸に渡った兄弟。ゴールドラッシュに沸くアメリカ西部で一獲千金を夢見る男たちの戦いが勃発!江戸末期の文政年間、小笠原の父島に漂着した娘とアメリカ人の元捕鯨船乗りの間に生まれた兄弟、丈二と子音。彼らはアメリカの捕鯨船フンラクリン号の副長だった若き日本人ジョン・マンと出会ったことで、大航海への夢を募らせていく。

当時、海の向こうのアメリカ西部はゴールドラッシュに沸き、一攫千金を夢見る人々が殺到。シャンハイの大富豪チャンタオも事業拡大を狙ってサンフランシスコへ向かう。途中立ち寄った父島で、丈二と子音の兄弟を船に乗せ、たどり着いた新天地で作業着店を開業。そこにやって来たのが、妻を殺したサントス一味への復讐を誓うリバティー・ジョーだった。日米中を股に掛けた、男たちの死闘必至の大作戦が始まった――。

週刊文春に一年以上をかけて連載された、山本一力版の大西部劇。超弩級の作品がついに文庫化!

山本 一力[ヤマモト イチリキ]
著・文・その他

内容説明

父島で育った丈二・子温の二人の兄弟は、ジョン・マンこと中浜万次郎と出会い船乗りを目指す。その頃、アメリカ西部はゴールド・ラッシュに沸き人々が殺到。中国からも海を渡る者がおり、兄弟も新天地へ。現地では一攫千金を夢見る男たちの間で復讐劇が勃発。日米中を股に掛けた死闘必至の大作戦が始まった。

著者等紹介

山本一力[ヤマモトイチリキ]
1948年、高知県生まれ。都立世田谷工業高等学校電子科卒業。旅行代理店、広告制作会社、コピーライター、航空会社関連の商社勤務などを経て、97年「蒼龍」で第77回オール讀物新人賞を受賞。2002年『あかね空』で第126回直木賞を受賞。小説やエッセイの著書多数。2015年、それまでの功績により第50回長谷川伸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

50
群像劇と云うにしても、それぞれの出来事に繋がりが稀薄で散漫な感じがする上に、解説を挟み込むので物語の流れが途切れ勝ちな第一部が下拵えで、第二部のクライマックスのぬるい銀行襲撃に集約したのだとしても、あれだけ丁寧に造り上げて鎖国日本からアメリカ大陸に上陸させた兄弟の扱いが不充分に感じてならない。クライマックスでの活劇を期待していただけに、彼等がただ社会勉強をしただけでは物足りない。2019/03/27

James Hayashi

23
地名、ジョン・万次郎、ジョン・サッターなど実名入りのフィクション。Coloma, CAでの砂金発見から黒潮沿海での捕鯨など組み合わせたもの。解説ではウェスタン小説といっているが、自分は時代小説のアメリカ版という感じで読んでいた。2018/12/25

hasami1025

8
ジョン万次郎に物語と勘違いして読んだが全然違ってた。極悪非道なギャング(?)への復讐劇。当時の生活とか文化を感じるのは楽しかったかな。小笠原育ちの丈二と子温の成長とか冒険譚がもっとあればなおよかった。2021/01/07

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3
小笠原、上海、アメリカ西海岸と舞台が大きく広がった挙句のしょぼくれた西部劇で、何となく消化不良。600ページも読んだのに・・・。 たまたま急な出張のためサンフランシスコに向かう機内で読み終えたことは、個人的には記録しておきたい。2018/06/13

hiyu

3
何だか西部劇に感じるものでもあるが、これは一体誰が主人公なのだろうか。それとも続きがあって、収束していくのか?2018/06/11

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