出版社内容情報
京都の街で相次ぐ殺人事件。それは何故かホームズ譚を模していた。「日本探偵公社」の若きスター・天親獅子丸が解明に乗り出す!京都を舞台にスター探偵が駆ける!
京都の街で相次いで起きた殺人事件。
なぜかすべて、シャーロック・ホームズ譚を模していた。
解決に乗り出したのは、日本探偵公社の
若きスター・天親獅子丸と、助手の大河。
大河は獅子丸をモデルにした『キングレオ』シリーズの
スクリプトライターでもあった。
無関係に思われた事件を追っていくと、
謎の天才犯罪者の存在が浮かびあがってくる。
エスカレートする犯人の挑発。
獅子丸はついに、師である
老獪な名探偵と対決することに!
有栖川有栖さんも
「なるほど、これは名探偵だ。
その推理は、速い、鋭い、面白い」と推薦!!
ロジッックとキャラクターの魅力を兼ね備えた
新たな名探偵小説の誕生です。
解説・円堂都司昭
円居 挽[マドイ バン]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuki
38
新本格の探偵と助手から一歩踏み込んで、完全無欠の探偵のようで助手(というより相棒)がアキレス腱的な弱点という、BBCの「シャーロック」に近い関係性が現代らしいバディもの。京都を舞台に、清涼院のJDCを思わせる探偵公社に勤める探偵キングレオこと天親獅子丸と、従兄弟で相棒の天親大河が活躍する連作短編集。ホームズもじりの各話タイトルなど著者本人の大好きが詰まってる。「なんたらの紐」がミステリとして一番好きかな。モリアーティに勝るとも劣らない厄介な立ち位置の宿敵の存在も刺激的。2018/11/19
hnzwd
35
タイトル・事件共には全てホームズへのオマージュな短編集。最強の探偵である『キングレオ』とその助手であり、従兄弟でもある大河の物語。小ネタが多くてミステリ好きはニヤニヤしちゃうかも。JDCの影響も強め。ルヴォワールシリーズと登場人物の名前がシンクロしてるのもいい感じです。シリーズ化されたら繋がるのか、別の世界線なのか。。パラレルワールドっぼいなあ。2019/01/30
よっち
35
京都の街で相次いで起きるシャーロック・ホームズ譚を模した殺人事件。日本探偵公社の若きスター・天親獅子丸と、助手の大河がそれらの事件解決に挑むミステリ。探偵に存在感がある世界の京都を舞台に、唯我独尊な性格で騒動を引き起こす名探偵・獅子丸と、そんな彼の助手で探偵公社でスクリプトライターも務めながら密かに作家デビューを志す大河の複雑な関係。そして解決してゆく中で繋がってゆく事件と、裏で糸を引く存在との対決。テンポ良い展開の中で彼らの名コンビっぷりと周囲の人間模様、そして何より著者さんらしい謎解きを楽しめました。2018/05/08
マッちゃま
30
シャーロックノートからのスピンオフ系かと思ってよんでいたら、まだ未読のルヴォワールシリーズとも繋がっているとは驚きと興奮のまま読了。まあ〜早よソチラも読まねばですなぁ〜「赤影連盟」「踊る人魚」「なんたらの紐」「白面の貴公子」「悩虚堂の偏屈家」なんてタイトルもワクワクさせてくれますし、天上天下唯我独尊な名探偵キングレオ。カバーイラストでも感じましたが昭和な出で立ちですが時代は現代風。作品世界での探偵劇がメチャ楽しめました。2018/04/23
さばかん
27
残念ならが教養の無い私はホームズシリーズなど読んだことはなく、ホームズパロディを楽しむことはできなかった。 チート設定の名探偵とその助手が織り成すミステリー。 相変わらずミステリーの質は高い、と思う。 これ続刊ありそうだけど、シャーロック・ノートの方も気が向いたらよろしくお願いします……。2018/05/28