出版社内容情報
メリケンでいう賞金稼ぎ、本邦でいう勧賞目当ての流れ者。渡辺綱の子孫条四郎は高札に掲げられた罪人を追って諸国を旅し事件を捌く。
内容説明
時代は戦国。一匹の痩せ馬に乗り、斑鳩をゆく一人の男がいた。渡辺条四郎、メリケンでいえば賞金稼ぎ、本邦では勧賞目当ての素浪人のていである。諸国を旅しながら、高札にかかげられた勧文に記された手配書に従って、下手人を捕え金品を得ることで糊口をしのぐ。しかし本当は仇討の大望が…。
著者等紹介
犬飼六岐[イヌカイロッキ]
昭和39(1964)年、大阪府生まれ。大阪教育大学卒業。公務員を経て、平成12(2000)年に「筋違い半介」で第68回小説現代新人賞を受賞しデビュー。22年には『蛻』が第144回直木賞の候補となる。しっとりとした人情と上質のユーモア、そして迫力ある剣戟シーンで時代小説ファンを唸らせている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
goro@the_booby
46
賞金稼ぎとして犯科人を追う条四郎の連作短編集。快刀乱麻とはいかずに毎回、後ろから襲われてしまったりするが、筋は一本通っている。刀よりは短弓を特異としている点は新鮮。相棒として旅する馬は言う事を聞かない老馬だけどこヤツも憎めない。信長上洛と時代は急を告げているけどgoing my wayの条四郎が気持ちいい。これは続編もと期待しております。2021/05/28
Tadashi Tanohata
20
我が市所縁の先生への「親近感」、近在の所縁の地への「臨場感」。そして、冴えない愛馬と船酔に悩まされながら賞金を稼ぐ主人公の「魅力」。犬飼六岐間違いなし。それにしても「鷹ノ目」で検索すると艶っぽい本が多く紹介され「鷹ノ目」は現れず。どうなってんの「読書M」さん!2021/08/29
パトリック
1
賞金稼ぎを主人公にした西部劇風の時代小説。2018/02/18