出版社内容情報
北町奉行所から極秘の依頼を受けたらしい小籐次が、嵐の夜に行方不明に。おりょうと駿太郎、そして江戸中が小籐次の死を覚悟する。
内容説明
北町奉行所の年番与力が、小籐次に面会を求めてきた。極秘の依頼があるらしい。その晩遅く、酔った小籐次が嵐のなか望外川荘に帰ろうとするのが目撃される。だが翌朝、小籐次は帰宅しておらず、小舟や蓑などだけが発見された。奉行所の依頼とは何だったのか、そして小籐次は死んでしまったのか!?緊迫の書き下ろし第10弾!
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』をはじめ、滞在経験を活かしてスペインをテーマにした作品を発表。99年、時代小説に転向。「密命」シリーズを皮切りに次々と作品を発表して高い評価を受け、“文庫書き下ろし時代小説”という新たなジャンルを確立する。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
158
今回は読みごたえがあった。(いや、このシリーズは好きです)だって、まさかの小籐次の行方がわからなくなったから・・死す?とは思わなかったけれど。駿太郎の成長は嬉しいが、久慈屋も代替わりの時期が来るし、佐伯先生・・駿太郎の生母の墓参りに行くのをラストにもってくるのかなぁ。なんだかそんな想像をしてしまう10巻目だった。2018/03/01
とし
96
新・酔いどれ小籐次「げんげ」10巻 。伊勢参りから帰ってきてそうそう、北町奉行所からの極秘依頼しかも小籐次死す!今までに無かった展開でしたね、久慈屋の代替わり、駿太郎の成長、望外川荘にシロが加わる。展開が早く面白くあっという間の読み了、まだまだ続けて欲しいですね。2018/02/28
TakaUP48
45
森藩の池端恭之助が小籐次を探していた。わがまま采女に手を焼いている旧藩主を救えという。国兼鶴之丞に江戸見学の案内をさせて帰す方策で。火急の頼みがあるという北町奉行所年番方与力米郷主水に合った後、小籐次が船を残して消えた。日数が経ち「小籐次死す」という噂が流れる。半信半疑の駿太郎の元に手紙がくる。奉行所の同心と偽り久慈屋を襲撃するところを、駿太郎の一声で救われる。鬼の十郎左衛門一味に颯爽と登場した小籐次が片をつける。おお!「手にとるな やはり野におけ 蓮華草」親子三人でげんげ畑を見ながら句を味わう一時…。2021/08/03
優希
38
鳥肌が立つほどハラハラしました。緊迫感が半端なかったです。2023/10/25
ベルるるる
32
盛り沢山過ぎるくらいの内容。旧主通嘉、高堂用人、そして御鑓拝借の四家の面々。名前だけだったけど懐かしい深川惣名主の染左衛門。おしんに新八・・懐かしいメンバーが揃って登場した感じ。楽しく読了。表紙のれんげ畑の絵が好き。親子三人のお花見のシーンは、私も目の前に美しい一面のれんげ畑が見えた気がした。2018/04/18