文春文庫<br> 血脈〈下〉

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文春文庫
血脈〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 672p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167909802
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

佐藤愛子といえば、やはり『血脈』!



それは、妻子ある佐藤紅緑が、新進女優を狂おしく愛したことに始まった。

大正から昭和へ、因縁の炎が佐藤家を焼き尽くしていく。

圧倒的迫力と感動の大河長篇。



圧巻の三部作を、読みやすくした新装版で刊行。



【旧版からの変更点】

①人名・地名・難しい字に、ふりがなを増やしました。

②登場人物の系図を栞にして、上・中・下巻に挟み込みました。



(下)のあらすじ

紅緑が亡くなり、シナは過ぎ去った40年を思う。そして娘・愛子に「佐藤家には毒の血が流れとるから、気をつけなさい」と諭す。夫と別れた愛子に、小説を書くことを勧めたのは、シナだった。ヒロポン中毒の八郎の家で繰り返される佐藤家の因縁。愛子は再婚するも夫の会社が倒産し、多額の借金を背負う。シナが世を去り、八郎が急死。佐藤家を焼き尽くす因縁の炎の行方を見据えるのは、残された愛子であった。

内容説明

紅緑を看取り、シナは過ぎ去った四十年を思う。夫と別れた愛子に、小説を書くことを勧めたのはシナだった。ヒロポン中毒の八郎の家で繰り返される、佐藤家の因縁。愛子は再婚するも夫の会社が倒産し、多額の借金を背負う。シナが世を去り、八郎が急死。佐藤家を焼き尽くす因縁の炎の行方を見据えるのは、残された愛子であった。

著者等紹介

佐藤愛子[サトウアイコ]
大正12(1923)年大阪生まれ。甲南高等女学校卒業。戦後「文芸首都」の同人となり小説を書き始める。昭和44(1969)年「戦いすんで日が暮れて」で第61回直木賞を、昭和54年「幸福の絵」で第18回女流文学賞を受賞。平成12(2000)年、父の作家・佐藤紅緑、異母兄のサトウハチローを始めとする佐藤家の人々の凄絶な生の姿を描いた大河小説「血脈」の完成により第48回菊池寛賞を受賞。平成27年「晩鐘」で第25回紫式部文学賞を受賞。平成29年、旭日小綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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のんぴ

37
父がたまたま才に恵まれ、功なり名を遂げるも、溢れ出る情念にまかせて欲求を追求して、家庭を顧みない。なぜ父だけ我儘放題が許されるのか。金を稼ぐのがそんなに偉いのか。親の愛に飢え、甘やかされて育ち、永遠の思春期、中二病、もしくは駄々っ子のような佐藤家の息子たち。「自分のしたいことをする」という妄執にとらわれ、「やりたいことがわからない」と悩み、「享楽的に生きることを追求するためなら死んでもいい」と本末転倒。唯一の直系男子「恵」は女好きの血をひいておらず、佐藤家の血脈が途絶えようとしている。2023/02/11

パフちゃん@かのん変更

32
佐藤家の男に流れている「悪しき血」はただの女好き、喧嘩好きというものではない。抑制することのできない激しい気性と欲望は触れた女の運命を狂わせてしまうほどの毒を持っている(原文引用)。朝食の膳をひっくり返して家を出た愛子さんも父親そっくりの大胆さ。無茶苦茶な佐藤家の男も次々亡くなり、消息が分かっているのはハチローの長男忠が残した恵だけか。愛子先生はまだまだお元気だと思うが。2021/08/17

ちゃま坊

19
英雄色を好むというが 佐藤家の血脈は男子は女狂い、嘘つき、喧嘩好きで、女子は離婚か寡婦となる。そして文学の才能が時々出る。中でもサトウハチローは大スター。最近副大臣が愛人問題で議員辞職するというニュースがあったが、あの時代はまだそういうことに寛容だったのか、息子たちはみんな父親の真似をして不倫を繰り返す。モルヒネやヒロポンの薬物汚染もあってスキャンダル満載のファミリーヒストリー。サトウハチロー記念館が東京からなくなった訳がなんとなくわかった。2024/05/15

kumako

19
どの箇所を抜いても佐藤の誰かがアカン事をしていて、それが上中下巻ずーーっと続いている。正直、疲れました…。愛子さんは十二年もかけてこの大作を執筆されたんですね。それに対して佐藤の男たちときたら地道に労働し続けられない人ばかりで、死に方も穏やかではなくて。紅緑・八郎・愛子と華やかな実績のある人が傍にいると自分の凡人さを認めたくなくて普通に生きることが出来なくなるのかしら?今頃気付いたけど愛子さんが綺麗なのはお母様が女優だったからなんですね。2021/03/22

やじ

17
何人もの生死を読み人生について考えた。愛子先生のお姉さんのご主人はうちの夫にそっくり。戦中戦後、黙って耐え続けた彼女の取った行動が一番心に残ってしまった。この血筋。男は究極の怠け者で愚かな大半と、紅緑からハチローへと続く天才とに別れ、女は荒ぶる魂と激しさを持つ。幼少期の家庭が安定している大切さ、かと言って破茶滅茶な佐藤家からは天才が育つ。正解はわからない。どんな環境でもそれを糧にし甘えず自立できる精神を自分で養わねばならない。それには本を読まねばならないのだ。体力いるけど読んで良かった…2021/07/29

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