文春文庫
西郷隆盛と「翔ぶが如く」

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  • サイズ 文庫判/ページ数 277p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167909673
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0120

出版社内容情報

征韓論から西南戦争まで当時の写真と絵でたどる〝西郷隆盛〟と「翔ぶが如く」の世界。星新一・山本七平・丸谷才一など多彩な執筆陣。

内容説明

西郷隆盛は革命家・政治家であったが、維新後どういう国家をつくるかについて、青写真を持っていなかった―その挙兵原理を薩摩文化の側面から検証した司馬遼太郎。歴史の転回点に立つ巨人の思想を探った山本七平。ほか星新一、山田風太郎ら多彩な執筆陣による人物論や、当時の写真・絵で辿る西郷隆盛と「翔ぶが如く」の世界。

目次

当時の写真・絵でたどる ダイジェスト版目でみる「翔が如く」
特別エッセイ1 南方古俗と西郷の乱―その挙兵原理を薩摩文化の側面から検証する(司馬遼太郎)
新国家を作り上げた男たち 比較人物論明治の群像
特別エッセイ2 西郷隆盛論―歴史の転回点に立つ巨人の思想の核心とは何だったのか?(山本七平)
個別研究―新政府における“兵士”と“巡査”
鼎談書評 西郷隆盛と大久保利通―西郷をめぐる二大長編、海音寺潮五郎著『西郷隆盛』と司馬遼太郎著『翔ぶが如く』。両書を爼上に徹底的に論じた三時間(木村尚三郎;丸谷才一;山崎正和)
特集 薩摩という国―西郷はどのような風土から生まれ出たのか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

春風

14
1989年のビジュアル版文春文庫「翔ぶが如くと西郷隆盛」を改題した再版書籍。大河ドラマ「西郷どん」公開に合わせた出版であろう。底本の出版時期の影響か文字サイズがやや小さい。体裁は翔ぶが如くをフィーチャーし、西郷隆盛を中心に据えたエッセイや論考、登場人物辞典が並ぶ雑誌のよう。「翔ぶが如く」を読んでいなくても、明治初年に興味があれば非常に楽しめる。寄稿している作家陣が司馬遼太郎をはじめ錚々たるメンバーで、凄い作品だなと唸らされた。中でも司馬氏の南方古俗に関する論考は興味深かった。2018/03/06

Mitz

5
NHK大河ドラマ『西郷どん』スタートに先立ち。『翔ぶが如く』の再読の勇気は無く(過去3〜4回通読してるが、全10巻で且つ小説的な娯楽性が無いため、恐ろしい程のエネルギーを要す)、このお手軽な本でおさらい。自分のルーツが鹿児島である事もあり、薩摩の歴史は小学生の頃からの興味事項であるが、考えれば考えるほど、薩摩とは良くも悪くも特異な藩であり、また西郷隆盛という男は掴みどころがない。司馬ですら『翔ぶが如く』では、西郷一個人の分析・解剖という点では消化不良の感がある。大河ドラマではどう描かれるか、楽しみである。2017/11/24

もくもく

4
本書は、1977年刊の文藝春秋デラックスを底本に、文庫用に再編集したモノなんだそうで、集録されているエッセイの著者がとってもスゴイ…村上元三、南條範夫、田岡典夫、杉森久英、星新一、邦光史郎、小島直記、山本七平、山田風太郎…等々、そして司馬遼太郎本人も特別エッセイを寄せていて、大いに読み応えありでした。「翔ぶが如く」の本編は、長大で詳細で、これをしっかりと読むのには、ワタシもなかなか苦戦しているのですが、出来事の流れと関連の人物を整理しながら、あの激動の時代を把握するのにはちょうど良い副読本です。2018/03/30

Kuliyama

2
来年に備えて拝読しました。本編ははてどうしたものかと。2017/12/07

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