出版社内容情報
著者が鬼平ベスト5に選んだ「瓶割り小僧」を収録。ほかに、平蔵が自身のかなしみを吐露する「春の淡雪」など心に沁みる作品揃い。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
107
鬼平シリーズ短篇集の最後です。あとは長編と遺稿ということです。ここでは細川峯太郎がまたひょんなことから浪人盗賊を捕まえてまた探索型へ戻ったり、木村忠吾が浮気の虫がぞろめいての話があったりして笑ってしまいます。また盗賊の掟3か条を守るグループと血を見ることをいとわない急ぎ働きのグループとのやり取りに火盗改め方がからんでのはなしなどいつもながら楽しめました。2023/08/29
優希
49
盗賊を捕らえたと思えば新たな密偵が登場する。そこが面白いのですけれども。2023/03/17
金吾
39
○鬼平シリーズもあと僅かで少しさびしいです。「泣き男」「麻布一本松」「討ち入り市兵衛」が良かったです。2022/09/16
金吾
25
○忠吾と細川は出来る同心ではないかも知れないですが、周りをホッとさせる部分があるのかなあと思いました。まあ一緒に、仕事をしたらイラつくかも知れませんが2024/02/14
クキモン
18
安定の面白さ。盗みの三か条を守る正当派(?)の盗賊を捕まえる度に、密偵が増える・・・長谷川平蔵の人徳のなせる業ですね。2022/05/17